2009年11月20日金曜日

明日、21日付けで書いた挨拶メモ


私たちがふだんなにげなく目にしている「自然の風景」は、
実際には一瞬の休みもなく変化し続けているわけですが、
国破れて山河あり、ともいうように、
長い歳月をとおして普遍のイメージとして
あり続ける存在でもあります。
ひとつの「普遍的な風景」をはさみ、
千年をこえた異なる想いを呼応させてみたい、
これが試みの出発点となりました。
まったく異なる場所と歴史的時間を背景に
千年の時間を経て発せられた二つの歌が、
「普遍的な風景」を媒介として融合していくなかに、
日本の原点となるような情感の世界を描けないか。
そんな想いのもとに「千年相聞」という試みをスタート。
とりあえず二十夜分を試作しました。
思い描いているのは千と一夜。
千一夜となる膨大な相聞の世界です。
夏から秋にかけ、取り組んできたものをここに公開し、
みなさまにお披露目することで、
後戻り無しの宣言としたいと考えました。
当面は、現代歌人福島泰樹と
王朝歌人和泉式部の「千年相聞」を
100夜分試みる予定です。



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●Disk1
番外篇1「ふと気がつくと」 /秋田県田沢湖
第1夜「ここではないどこかへ」/福島県湯の花
第2夜「闇のピアノが」 /茨城県渡良瀬遊水池
第3夜「越境」 /伊丹空港(総住研ロケの帰り)
第4夜「もうニンゲンも」 /茨城県古河市総合公園、利根川土手
第5夜「げに春は」/古河市総合公園、上野の森、若草山
第6夜「水の恋」 /夢工場ビオガーデン
第7夜「六月の雨」 /夢工場ビオガーデン
第8夜「はるかに照らせ」 /福島県湯の花
第9夜「夏のうつろい」 /茨城県古河市総合公園、福島県湯の花
第10夜「焔」 /夢工場(ギャラリーのロジア)

●Disk2
第11夜「揺」 /横浜市民公園ほか
第12夜「寂」 /秋田県秋扇湖、玉川
第13夜「比翼連理」 /千葉県犬吠埼
第14夜「流」 /山梨県吐竜の滝、秋田県抱き帰り渓谷
第15夜「暁」 /千葉県犬吠埼
第16夜「情《こころ》の渚」 /千葉県犬吠埼
第17夜「雨の女」 /福島県檜枝岐
第18夜「抒情」 /茨城県渡良瀬遊水池
第19夜「家路」 茨城県古河市郊外、渡良瀬遊水池
第20夜「ゆうべのながめ」 /茨城県渡良瀬遊水池
番外篇2「その炭は売らなんだ」 /秋田県田沢湖、夢工場(ギャラリーのロジア)

2009年9月24日木曜日

展開プラン決定!

ブレークスルー1、発見。
9月23日秋分。カフェ・ド・クリエにて。
key word“千年”

2009年9月21日月曜日

no.017 ゆうべのながめ

夕暮はいかなる時ぞ目にみえぬ風の音さへあはれなるかな
和泉式部 「続集」より 


「つれづれの尽きせぬままに、おぼゆる事を書き集めたる歌にこそ似たれ 

ひるしのぶ ゆふべのながめ よひのおもひ 
よなかのねざめ あかつきのこひ これを書き分けたる」










no.016 水底の星




no.015 花より暗く










no.014 六月の恋






2009年9月4日金曜日

あかるいひろいまぶしいうれしい

はじめて海に出あったとしよう

たとえばぼくは深い森のある山あいに暮らしている。
生まれてからまだいちども海というものをみたことがない。
ある日、話に聞く、海というものが
どうしても見たくなり、
いくつもの山や丘や川や平野を越えて海に向かった。
季節はきっと、春。
桜が咲いて、大地が緑になって
空に鳥たちが飛びかい
月がしみじみときれいな夜がつづくころ。
ぼくははじめて見る海に向かったのだ。

そして、ついに
海と出会う。

そのときぼくはどんなコトバをもらすのだろうか。


最初に感じるのはきっと際限のない明るさ
同時にまぶたを突き刺すようなまぶしさ
明るさとまぶしさに目がなれた頃


はてしない水平線を前に無限の広さを感じ


そして最後にわけもなくうれしくなって笑いをこぼす。


自分の中にありつづける海のイメージは
そういうふうなものらしい。
そして、その海は
つねにひらがなで飾られている。



2003.犬吠埼ロケのときのメモから

2009年9月3日木曜日

メモ9.3

異化される時間。
劇場化される日常。
その瞬間、
ひとは自分の中に秘めたさまざまな
“いまとは異なる時間。世界。人生”
の可能性に直撃されることになる。

だれにもいつでもどんなときでも
いまある日常以外の時間や人生や世界が
ここではないどこかに必ず存在する。
ひとはその瞬間と思いがけずに遭遇することで
なぐさめられ勇気づけられ力づけられ
可能性の存在に気づかされることになる。

自分の中にいつもと異なる
もうひとつの時間が
特別な瞬間が
たしかに流れていることに 
思い至ることになる。
そして、ため息をつきながら
ふたたび日常へと帰って行く。
慰謝され再生するために。

日常生活において“慰謝と再生”を
もっともシンボリックに表現するのは
沈む夕日と
そのきわだつ赤をうけとめ
闇の中でさえざえとかがやく月
そして再び力強く世界を照らし出す太陽である。

一日の=人生の最上の豊饒な結晶としてのsunset。
その豊かさを映し出し静かにふり返らせる
自らではなく光の反射としてのみ存在しつづけるmoon。
慰謝と眠りを根拠に再び生まれる新しい可能性sunrise。

だからsunset&moon&sunrise。
これをdigitalJapanesqueBDのデビュー第1弾としたい。

sunrise を胸の内に宿したsunset を求める
日常の中に潜む極上なひとときmoonlight
 
にたどりつくまでの
さまざまな“道”を描く
 
ショートムービーシリーズ。

それぞれの、
一人ひとりの
道のその先につづく
もうひとつの“道”の物語。
それが第1弾デビューのテーマとなる。

2009年9月2日水曜日

むずむずくちゅくちゅちゅちゅちゅ étudeNo.0930


さよならって言えることは嬉しい

なぜって 
さよならの前には
いつもこんにちわがあり
そのほんの隙間には
はなとみつばちのようなむずむずがあり
ゆめとくちびるのようなくちゅくちゅがあり
したとちちふさのようなちゅちゅちゅがあり
こいぬのはなのしめりっけが
言葉を 離れて ある
さよなら
あなたもあんたもあなたもあなたも
さよなら
そんなはるのしなやかな挨拶が
風をほんのり赤らめ
もう ニンゲンも はるなんだね


佐々木洋一「春のしなやかな挨拶」







撮影場所:秋田県田沢湖湖畔
撮影日;2004年8月2日

仮あて曲「風のササヤンカ村」
作曲 菊池雅志
 尺八 菊池雅志 
ドラム・パーカッション 石塚俊明
ピアノ 永畑雅人
仮あて朗読 中田浩二 山下亜美
詩 佐々木洋一「未来ササヤンカ村」

これにて懸案だった2つの課題を
全クリアとする。
2009.9.2 15;20 
T.M








the moorise


撮影場所:秋田県田沢湖湖畔
撮影日;2004年8月2日
月齢 15.7 立待月(大潮)
40倍zoom使用

the sunset


撮影場所:秋田県田沢湖湖畔
撮影日;2004年8月2日


ひとは家にかえってゆく


撮影場所:秋田県田沢湖湖畔
撮影日;2004年8月2日
月齢 15.7 立待月(大潮)
40倍zoom使用