2010年10月23日土曜日

オキさんと時間のこと10.22夜



From: 益子自宅
Date: Fri, 22 Oct 2010 23:11:36 +0900
To: 東京WG , 湯治部07
Subject: 奄美大島のオキさんのこと

ゆうべ金沢で一睡もできなかったのは
23時のニュースゼロで奄美大島のオキさんのインタビューと
彼が撮った被災ムービーが流れたこと。
渡辺にパソコンを持ってきてもらい
Webの彼の仕事用ブログをチェック。
開いていて、21日つまり昨夜9時過ぎの書き込みがあった。
携帯も電話も不通のままなのでコメント欄にとりあえずコメント。
一時間おきにリターンをチェックしたがブラックアウト。
ホテルを出るまで衛星放送、webで確認しつづけたが詳細不明。
撮影終了後、金沢空港で渡辺にwebチェックしてもらう。
Webはつながっていたが前夜9時過ぎの書き込み以来、更新無し。
さっき東京につき、チェック。更新なし。

オキさんというのは夢工場Bテク館のイントロムービーの
台風襲来シーン素材と、瓦実験用のニュース素材を提供してくれた
奄美大島の水中カメラマン兼コーディネーター兼学芸員。

台風被害のいわば「銀座通りの」ど真ん中で起きた
想定外の未曾有の「水害」。
ちょっと大きい台風くるとさ、ぼくちいつも床上浸水さ
と笑っていたオキさんのことが気になってしかたない。

彼のwebにはこんな文章と彼の撮った写真がアップされていた。
午前中マングローブ茶屋さんで
某番組ロケの打ち合せをしていると住用川が氾濫。
国道は両方向とも崖崩れが発生。あっという間に孤立してしまい
マングローブパークで一夜を過ごしました。
# by Katsuki_OKi | 2010-10-21 13:34 
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今朝、内海の木工工芸センター~城トンネルを
徒歩で移動し名瀬に戻ってきました。
# by Katsuki_OKi | 2010-10-21 13:36
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オキさんのweb
http://amami.exblog.jp/



From: 益子自宅 
Date: Fri, 22 Oct 2010 23:59:54 +0900
To: 東京WG , 湯治部07 
Subject: オキさんとこばやしさんちと「時間」のこと
オキさんのこと続きです。


こばやしさんちの庭の隅にある丸太の遊び台。
グリーンファースト三部作で
そらくんの風力発電セットを飾ったりした、あの木の遊具。

あれはじつは「ツリーハウス」が発想の原点にありました。
「子育て世帯」のこばやしさんちのシンボルとして
親子で五本の樹に「ツリーハウス」をつくったことにして
鳥がきて蝶が遊ぶだけでなく
子どもたちにとっても樹木と一体となって
いのちを開放していけるような「遊び」を取り入れよう
とういうもくろみが、一時期、たしかにありました。
まだ裏の雑木林ごと買い取って
里山を拡大しようとい構想もあったころの話しです。
その試みを佐藤さん達が
せめて記念にとして遺してくれたのが
あの「木の遊び台」。


じつは「ツリーハウス」プランの元になったのが
奄美でオキさんが、とっておきの場所といって案内してくれたのが
巨大なマングローブの古木のある家の庭でした。
海に面して、潮風から家を守るように
ほんとうに巨大な生命樹のようなマングローブに
しばらく声が出なかったことを覚えています。
電通を辞められご夫婦で奄美に移り住んだ方が
美しいコーヒーハウスを営みながら
そのマングローブに守られた小さな家で暮らしていました。
老木の枝に古びたブランコが風に揺れていました。


ここにツリーハウスを建てる、という話しを思いついた
取材旅行中の絵本作家が小学生の娘達にあて
一枚の手書きの絵はがきを出します。




やがてその絵はがきがきっかけとなり
娘とその友だちの子どもたちが
彼らの暮らす「まち」にのこった雑木林の大木に
あとなたちと一緒に大きなツリーハウスをつくって
遊びながら、大人ではない子どもにとっての
「里山体験」をまなんでいく…そういう構想があった。
「絵はがき」は「もも郵便局」の消印が捺され
子どもたちが思い描いた「ツリーハウス完成予想図」は
夢テアトルムービー春篇の「ひなまつりシーン」に
壁に掛けられ、残っています。


計画が進んでいた頃
オキさんをツリーハウスづくりを教えてくれる
南の島からやってきたおじさんとして古河に呼ぶ計画もありました。


台風の撮影記録を気持ち良く提供してくれた
奄美大島のオキサンとは、じつはこんな背景もあった。


奄美が未曾有の事態になっていることを
昨日の夜、金沢でスタッフの矢野が話すまで
ぼくはまったく知らなかった。


それが徹夜して消息をさぐった理由です。

奄美大島というのはじつは生物多様性の象徴のような
すばらしい原生林とサンゴの美しい海とをもった
COP10のシンボルのような地域の一つ。
その奄美のマングローブの巨木と
古河の雑木林にこどもたちがつくり出す
かぶと虫や鳥や蝶やメダカとこどもたちが一緒になって
遊び生きる彼らの場所。
積水ハウス夢工場の生物多様性=サンクチュアリの夢。



「ツリーハウス完成予想図」を持った子どもたちには
じつはハワイで手に入れたケナフでつくった手づくりの
一冊一冊できぐあいの違うパピルスノートまで用意してありました。
雑木林を調査し手入れをしていく過程にも
子どもたちを参加させようと、
あの気が狂いそうなほど熱かった夏の
熱くてのぼせてしまう現場事務所で
ノドがかれるほど話しあった時間を思い出します。

なぜオキさんの無事を
昨夜から今朝にかけ気が狂うほど気になったのか
こうしてふりかえり腑に落ちました。

撮影スタッフも
絵はがきや計画図をつくった美術スタッフも
なんとか実現しようと汗を流した関東工場のみなさんも
こばやしさんちの「木の遊び台」には
まだ物語られていない前史があったのだ、
そんなふうに思いだしてくれると嬉しいです。

家も家族も「時間」によってつくりだされものには
見えないエピソードや想いが、たさくさん詰っている。
そういうものをそういう場所をそういう時間を
いつも意識していたい、そうあらためて感じています。

     2010.10.22夜 ましこ





















2010年10月20日水曜日

三年殺し?いや七年。

最近、これほど気分のいい
まっすぐな理解のされかたをしたプレゼンの記憶がない。
電通テックの役員室フロアで
「その町の住人」を選んだのが七年前の夏の盛り。

p1書き出しはこうだ。

その『まち』ができて、七年が過ぎた。


p2次にこう承けた。


   幼稚園の年長組だった坊やは、
  この春には桜吹雪の下で中学生。
  十歳のコロコロした少女は、
  この夏には箸が転がっても笑うseventeen。
  十一歳の初々しかった少年は、
  この秋に生まれてはじめて電気かみそりを使う。
  十二歳の恥ずかしがり屋だった娘は、
  この冬で十代にサヨナラだ。

どう?目に浮かびはじめた?
ひとりひとりのことが思い浮かびますか?
あとはメーリングで確かめて。
企画のタイトルを書いておくと


これまでのこと。これからのこと



2010年10月19日火曜日

これはこれでおもしろい

逢う魔が時(おうまがとき)・逢う魔時(おうまどき)ともいい、黄昏時(たそがれどき)のことで、古くは「暮れ六つ」や「酉の刻」ともいい、現在の18時頃のこと 。黄昏時は黄が太陽を表し、昏が暗いを意味する言葉であるが、「おうこん」や「きこん」とは読まないのは、誰彼(「誰そ、彼」の意)時とも表記し、「そこにいる彼は誰だろう。良く分からない」といった薄暗い夕暮れの事象をそのまま言葉にしたものであるのと、漢字本来の夕暮れを表す文字を合わせたものだからである。



読んで字の如く、逢魔時は「何やら妖怪幽霊など怪しいものに出会いそうな時間」、大禍時は「著しく不吉な時間」を表していて、昼間の妖怪が出難い時間から、いよいよ彼らの本領発揮といった時間となることを表すとする。逢魔時の風情を描いたものとして、鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』があり、夕暮れ時に実体化しようとしている魑魅魍魎を表している。
そして「丑の刻」も、昼とは同じ場所でありながら「草木も眠る」と形容されるように、その様相の違いから常世へ繋がる時刻と考えられ、平安時代には呪術としての「丑の刻参り」が行われる時間でもあった。

古来から日本にある民間信仰古神道縄文神道ともいい、縄文時代にはすでに、死生観から神霊の存在が信じられてきた。その世界観において現世(うつしよ)と常世(幽世・隠世)という神域であり死後の世界が、存在すると信じられていた。
空間時間の様相の特徴的な部分は、神域に繋がる端境と考えられており、自然山河神奈備)の磐座・磐境)や鎮守の森神籬)や水平線蜃気楼)や那智の滝)などから地形のなど、「がらりと風景が変わる場所」が神域へ誘う場所と考えられ、一日の時間もその特徴的な部分を神域との端境と考えていた。

また、『日本書紀』や『万葉集』などの記述には、常世は常夜という2つの様相があり、神の国は永遠で時の無い世界であるとしたが、時が無いことは夜か昼のどちらかになってしまうので、昼の常世と夜の常夜に分けていたと考えられる。常夜は黄泉の国や禍をもたらす、いわゆる地獄のような場所で、荒ぶる神が住まう場所と考えられた。

       以上Wikiより引用

クマの子わかれと、ツィッター




離(9)クマのお母さんは、

子クマを親離れさせるとき、
大好物のいちごを夢中になって食べているうちに
いなくなってしまうのだそうだ。
白神山地の工藤さんに聞いた。
「いちごっぱなれ」と言う。

「離」のために、おいしいイチゴが見つかるといいね。