2007年12月27日木曜日

七輪の愛。あるいは艶歌。

ほぼ10年ぶりになる工場の生産ラインの撮影のラストカットにOKを出したのが26日20時過ぎ。体感温度-10℃?工場建屋のシルエットの奥に大きな赤い月が出ていた。



それから撤収に1時間余り。クライアントたちと別れ近くの飯屋に急ぐ。炭火が顔をあぶり冷えきったからだが溶けていく。肉のまずさより、きつい撮影がぶじに終わったことに祝杯をあげながら、このチームと一緒に旅芸人一座のような仕事ができたら、とふと思った。行く先々で、折々の花や野草や夕日や雲や川の流れや、吹きすぎる風などを撮りながらshortmovieにして、まず、その町でいちばん寂しそうな顔をした人を見つけ手渡し宿と飯と交換してもらい一夜を過ごす。次の日はいちばん幸福そうな顔をしている人を見つけ同じように過ごす。そして町から町へ村から村へ山を越え平野を渡り岬をめぐって、温泉を堪能しながらこのニッポンを流れていく。そんなJapanesquegypsyのようなイメージを硬い肉と鮮度の落ちた魚を焼く勢いだけは派手な炭火を見ながら、彼らの笑い声を聴き、店に入る直前にけつまずいて強打し出血した左ヒザをさすりつつ夢想していた。


その店の駐車場でみんなと別れ、東北道に。iPodに入れた阿久悠全曲集を聴きながら帰京。高空にいつまでも冴え冴えとした月が見えていた。帰宅し紀州備長炭15本入りの風呂にながくつかり、今日正午まで爆睡。起き出してハワイコナを淹れタバコに火をつけた。3日から目を通さなくなった朝刊3紙の見出しだけを目の端にいれながら膝に赤チンを塗る。昨日聴いた阿久悠が妙にはっきりと甦っていく。情歌。あるいは艶歌。そんな言い方があった頃のgypsymusic。もしくはニッポンブルース。一年が、過ぎた。



♪舟歌
作詞 阿久悠 作曲 浜圭介 唄 八代亜紀  

お酒はぬるめの燗がいい
肴はあぶった イカでいい
女は無口な人がいい
灯(あかり)はぼんやり ともりゃいい
しみじみ飲めば しみじみと
想い出だけが 行き過ぎる
涙がポロリと こぼれたら
歌いだすのさ 舟歌を
 
沖の鴎に 深酒させてョ
いとしあの娘とョ 朝寝する
ダンチョネ
 
店には飾りが ないがいい
窓から港が 見えりゃいい
はやりの歌など なくていい
ときどき霧笛が 鳴ればいい
ほろほろ飲めば ほろほろと
心がすすり 泣いている
あの頃あの娘を 思ったら
歌いだすのさ 舟歌を
 
ぽつぽつ飲めば ポツポツと
未練が胸に 舞い戻る
夜更けたさびしく
歌いだすのさ 舟歌を

2007年12月24日月曜日

その秋と冬。

↑タイトルをクリック


12.24am8:00
なんとかDVDに落すことができた。
12月1日と2日の紅葉、20日の冬木立と寒月
計11タイトルを取りあえず素材場所別にラフカット。
これで今夜、古河のスタッフに披露できる。

2007年12月5日水曜日

嵐山大覚寺1日午前8時

↑クリックするとmovie


この写真は、倉持さんが携帯で撮ったもの。
乞うご期待。

2007年11月29日木曜日

頃や吉。渡月橋で逢いましょう。


↑29日発表の渡月橋&嵐山の紅葉状況。紅葉度100%。

↓嵐山付近の30日-2日までの週間予報



件名: [digital-japanesque:00037] 京都ロケについて
送信日時: 2007年 11月 29日 木曜日 8:06 PM
差出人: 渡辺 登紀夫

メディアサーカスの渡辺です。

明日から京都の紅葉撮影に出発します。
出発は車移動組と新幹線移動組になります。
新幹線移動組は「のぞみ17号」で京都まで移動し
京都でレンタカーを借ります。

のぞみ17号は
東京発 9時50分
      鈴木修二さんと杉田利夫さん(15号車2番
DとE)
品川発 9時58分
      益子透さん(15号車18番D)
新横浜発 10時10分
      倉持正美さん(15号車18番E)
になります。
京都着は12時11分です。

車移動組はTSP撮影部を出発し7時渋谷で渡辺と合流し
京都に向かいます。

京都での合流は13時30分位をめどに
渡月橋周辺で集合になります。
よろしくお願いします。

追伸:現地はかなり寒くなっていると思いますので
防寒の用意は各自でお願いします。
撮影許可関係がとれていませんのでその場対応になります。

グミの小山さんにご相談をしたのですが、
お寺の中に入らないなら大きな問題はないかもしれないが
その場での許可はどうだろうかとの話でした。
比較的撮影のしやすいところとして、
鴨川沿い
哲学の道
嵐山
大原
宇治
岩倉の宝ヶ池
あたりは撮影しやすいのではないかというアドバイスを
頂きました。
全力でその場対応しますので
スタッフのみなさんご協力お願いします。
楽しいロケにしましょう。

2007年11月15日木曜日

スタンバイ、よろしく。



件名: [digital-japanesque:00014] Re: 今月末だねっ!…
送信日時: 2007年 11月 15日 木曜日 1:36 AM
差出人: Toru Mashiko
宛先:

    > Subject: 京都の紅葉は
    > 今月末だねっ!とおっしゃっております。


11月14日 13.:19に
撮影部長岡の携帯から上記内容のメールと貼付写真が届いた。
紅葉情報をチェックしながら、この秋は断念するしかないか
とあきらめつつあったけど…

やりましょう。
可能なかぎり、試みてみよう。

「いま」はいましかないのだから
やろうじゃないか、と決めたのなら
その場所に向かってみたい。
色もカタチも、どうでもいい。
ふんぎりが、ついた。
踏み出さなければ、永遠に何処にも行けない、のだ。

そういう自明なことに
長岡からのメールが気付かせてくれた。
1カットでもいい。
「これが、ニッポン」という
そんな「秋」を我がHD900で切り取ってこよう。

渡辺、杉田
一日だけでもいい。やろう。
長岡
最低限の機材とスタッフを抑えるように。


これ以後、退却を厳禁。
スタンバイしてください。

記憶すべき、2つの日付。

↑タイトルをクリックすると「火鍋」ムービー
2007 11/15 00:39開明。記憶すべき日付[11月14日]
「瑞兆」とゆうべ書いたが、まさしく瑞兆となった。
朝から夜八時まで爆睡している間に数通の「知らせ」が届いていた。
あれから6年間埋火となっていた熾に新しい薪と薫風が加えられた。
動き出すときは、きっとこういうものなのだろう。
閉ざされていた靄が一気に晴れた。そんな気分だ。
11月14日。さらに記憶すべき日付となる。


  未開の自然の中に人々が住むということは、
  漆黒の闇を松明の灯で照らすようなもので、
  それが啓蒙であり開明であった。

  もっともカイメイには晦冥という字をあてることもあるが、
  晦も冥も暗いということなので、
  開明とはまったく逆の意味になる。

 「開明とは、光なのですね」

 「しかし、それは闇を松明の灯で照らすようなもの。
 そこだけは明るいが、周囲の闇はよりいっそう
 暗さがきわだつ。灯がなければ、闇は闇ではない」

 「では、闇のままであった方がよかったと?」

 「いや、人が生きるということは、
 闇をひらくということにつながります。
 《晦冥》を知ることが
 すなわち《開明》であると申しておきましょう」

 -夢熊野-紀和鏡より





2007 11/14 02:28富士山。巨大な浮雲。残照と三日月。古河往復。
隅田川沿いの高速から冠雪した富士の山。東北道に入ると真っ正面の頭上に導くような羊雲。4時間半の打合せを終え、利根川土手に出たところで画に描いたような残照と沈む直前の三日月。東京に戻り、飯抜きでさらに4時間の打合せ。往復移動に4時間。人との話に8時間半。瑞兆。記憶すべき一日。11月13日火曜日。
http://www.m-circus.com/yume_kojo/01christmas.html
ある秋のクリスマスのビッグサイズ↑公開の日。

2007年11月3日土曜日

嵐山の紅葉度、現在30%。

↑クリックすると[紅葉とれたて便]へ


札幌に初雪。紅葉前線、南進中。嵐山の今日の紅葉度は30%。
天龍寺・宝厳院でライトアップあり
期間:11/15~12/4
時間:17:30~21:00
保津峡のトロッコ列車、なんてのもあるな。
紅葉ロケチームはそろそろアンテナ向けといてください。


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件名: [digital-japanesque:00003] 一本締めで。お手を拝借
送信日時: 2007年 11月 3日 土曜日 0:56 AM
差出人: Toru Mashiko
宛先:digital-japanesque

札幌に初雪が降り、
紅葉前線の南進も勢いを増しつつあると聞いたので
東京星菫派リスタートします。
もろもろよろしく、ね。


音が入れば、世界は動く。
想いでななく、痕跡となる。
もとより、ある日、月の光に、風のざわめきに、
星のまたたきに、けものたちの遠ぼえに…
身体の底にある何かを刺激され
人が「ここではないどこかへ」向かったのだとする。
その人の潰えることのない憧憬や
道半ばで尽き果てた口惜しさが、
歴史の中に「コトバの獲得」というカタチで遺された。
象形文字は「憧憬」文字でもあったのだ。
漢字の、文字の起源はだから、
夢の成就と絶望の名残でもあるはず。
つまり、遺されたものにはいずれもが、在る。
この仕事が、夢想だけを集めたものであるなら…
あるいはそこに、そこだけに答えが隠されているのか。
そんなふうにも思えだしてはいる。
夢や想いだけを集めたパンドラの箱。
たぶんそれが答えのはず。
とすればこれからおれは
どんな仕事を引き受けていけばいいのか、
あるいはそうしなければいけないのか。

正解のない世界。
これが解答。ただ一つの答えである。
ルーシーはその一歩を踏み出した瞬間から
生涯を終えるまで、一歩たりとも
正解としての歩みはなかったはず。
だからこそ彼女は、
「ここではないどこかへ」と歩き続けられた。
そのはるかな気の遠くなるような
夜と昼の堆積の上に、今夜がある。
大げさに言えば、そういうことなのだ。きっと。


      2007年11月2日下弦 T.M

2007年11月1日木曜日

まだ、わたしたちがお会いしたことのないあなたへ♥

↑タイトルをクリックするとサーカスへ


ウエブに公開してから6年間[工事中]のままだった
media circusのホームページだけど
本日11月1日付けで再開、というかスタートさせます。
ホームページは
■ works メディアサーカスのこれまでの主な仕事
■ digital Japanesque メディアサーカスのこれからの仕事
の2つのブロックでつくられています。
[■ works]は、今までの主な作品を可能な限り大きな映像でご覧いただきます。

[■ digital Japanesque]は、お願いのページです。
出資者、つまり資金を提供してくれる個人、団体、企業を募るためのページ。
公言してから6年。東京星菫派のdigital素材もかなりのまとまりとなったので
口は出さずに資金を出そうじゃないか、という奇特?な方を
広く募ろうと考えました。
そのご理解を求めるためのページとなっていく予定です。
今日の時点では「お願い」だけが表示されていますが
近日中に参考ムービーとしてsunrise&sunset集を公開します。
こういうものをつくってみたい、あるいは観てみたい
と、心ざわめかせた方たちへのささやかなプレゼンテーションとして…

ま、できるかぎりは自分で探すけど、な(゚〇゚;)

2007年10月31日水曜日

バカで賢い?




と書かれても、なんだ?と聞かれそうであるが。
これはま、オフィスのロゴ、のようなものである。
長いこと、というか五年くらい工事中のままだった
オフィスのウエブページを再開というかスタートするにあたり
トップページに戻るために何かボタンを考えましょうと
ワタナベが言うので、じゃこんなでいいじゃん
ということにあいなった。
だから、メディアサーカスのウエブページ
このボタンを見つけたらクリックすると
トップページに戻れます。
もどってどーする、と言われても困るが。

ところでこれはハワイの岩絵?である。
そのむかし、ハワイで暮らすひとたちが
まだコトバを知らなかった頃
岩に描き残した絵文字?らしい。
ちなみにこの裸の人には「バカで賢い人」
とキャプションがつけられていた。



←路地裏の土産物屋で売っていたものを買った。






それから数年後に知人のKプロデューサーが
ハワイ土産のスタンプをくれた。
そいつをキャプチャーしたのである。
岩絵じゃなくゴム絵。

この男だか女だか不明の絵が
ほんとうに「バカで賢い」人なのかどうか
それもまた不明。だども…

2007年10月27日土曜日

吹けば飛ぶような夜ではあるが…


たぶん今年最後の台風だろう。外に出ると、傘をさしていられない。吹き飛ばされそうになりながら近所のカフェに行き、ワタナベとウエブページの確認。厳選し、可能な限り大きなサイズでプレビューできるようにすることで一致。また吹き飛ばされそうになりながら帰る。3年くらい工事中のままで放置してきたが、周囲の環境もそろってきたことだし、当初目論んでいた通り、徹底することにした。
なおタイトルをクリックするとテスト中のウエブムービーページに。
これは今年リニューアルしたトヨタ博物館2号館のウエルカムゾーン用9面マルチソフト[揺籃]から。

<台風20号>27日夜、関東に最接近 
 台風20号は27日午後3時現在、八丈島の北北西約40キロの太平洋上にあり、時速約95キロで北東に進んでいる。関東地方は最接近する同日夜にかけて風雨が強まる見込みで、各都県に大雨や高波の注意報が出ている。

 気象庁によると、中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は40メートルとなっている。本州に上陸する可能性は少ないが、午後9時ごろ関東地方の太平洋沿岸に最接近し、北寄りの進路を通れば房総半島南部などが暴風域に入る可能性があるという。28日午前9時までに予想される雨量は▽伊豆諸島で150?200ミリ▽房総半島南部で120ミリ▽東京都心部で45ミリ。

2007年10月26日金曜日

…やっとここまで。


↑ちなみにこの写真は10.26夜現在のデスクトップをスナップしたもの。
ディスプレイは23インチ。OSは夕方インストールしたばかりのLeopard。
web上での画面サイズを想像してね。以下、東京星菫派にあてたメッセージ。


やっと夏休みというか春休みというか正月休みというか
今年になってはじめて何もしなくていい時間ができたので
一昨日までは三日続けて中秋の月見をして過ごしたけど



昨日から曇りと雨になってしまい退屈したので



オフィスのwebページを一新しよーか、ということになりました。

で、渡辺がどの程度のmovieをどの程度でエンコードすれば
みなさんのストリーミング環境に過負荷をかけずに済むかを前提に
もろもろの条件下で徹底検証。ワタクシも離れた場所のデスクトップ上で
延々とつきあわせされたことを申し添えておきたい。

そろそろあきたかな、とため息がでるまで実験検証を繰り返した結果
現状では以下のアドレスにアップした状態でムリもストレスも無しで
ごくふつうに視聴することが可能であることを確認。

ワタナベが、みんなに早く教えてやって欲しい…
というので、とりいそぎサンプルページをお知らせします。
http://www.m-circus.com/sample05.html

実験素材は、
メディアサーカス所有の材料としては現時点で最良のもの
HD撮影+HD編集仕上げを徹底している「夢工場テアトルmovie」のうち
第1弾となった「ある秋のクリスマス」篇です。
HDカム-DVカム-H.264エンコードしアップロード。
詳細は、わたなべまで。な。

2007年10月18日木曜日

凛冽。夏至の水

↑クリックするとmovie

時間 2007年6月16日昼
場所 南会津町伊南川屏風岩
撮影 倉持正美

車両部の杉田が桧枝岐村で買い出しできた握り飯などを冷たいお茶で腹にいれ
猛烈な陽射しの下で涼風を胸に入れながら、泣きたくなるように凛冽な夏の水を撮る。
谷川の水で冷やしたのは「ビール」ではなくペットボトルの玉露だったが
その味もまた、青春のやうにかなしかった(*⌒O⌒*) ぜ。

湯治部、クライアントのいない夏至ロケ。かくして大成功。

奔。 夏の相聞その4

↑クリックでmovie

時間 2007年6月16日昼
場所 南会津町伊南川屏風岩
撮影 倉持正美

夏の水車。

↑クックするとmovie

時間 2007年6月16日午後2時
場所 館岩前沢曲家集落水車小屋
撮影 倉持正美


↓南会津町舘岩観光協会ウエブぺーじから引用
http://kankou.tateiwa.org/tateiwa040.htm

会津は大変雪深いところです。人々は雪国で暮らす工夫を重ねてきました。曲家(まがりや)と呼ばれるL字型の民家には、雪国で暮らす工夫が隠されています。間取りを見て下さい。土間が道路の方に長くつき出しています。かつては農業に馬が欠かせませんでした。雪深い冬、馬を外のうまやにつないでおくのはあまりにも忍びないではありませんか。住まいの中にうまやが設けられるようになりました。うまやをつくればどうしても、土間が大きくなります。土間から出入りするとき、道路まで離れていると雪かきが大変な重荷になります。せっかく雪かきをしたのに、一晩で1mも積もることもあります。少しでも雪かきを楽にしようと土間を道路に少しでも近づける工夫が生まれました。その結果住まいがL字型をした間取りに発展したのです。前沢をはじめ舘岩村はl、雪国で馬とともに暮らす工夫を取り入れた、数多くの曲家がつくられました。その後も住みにくいところを少しずつ改良しながら、曲家を今に伝えています。各地の雪国でも曲家が作られましたが、次々と消滅しています。そのため前沢の曲家は歴史文化遺産としても貴重になってきました。村では昭和60年に環境美化条例を制定して曲家集落の保存にのりだすとともに、曲家資料館を移築公開してし来訪者のもてなしを図っています。

雷神の、朝。

↑クリックするとmovie

時間 2007年6月16日午前7時-
場所 館岩湯の花雷神神社
撮影 倉持正美

木立の間を抜けたところに、ひっそりと隠れるように古い社と森。
撮影後、末廣旅館に戻り、女将のたみさんに聞いたら
このごろは使わなくなった「雷神さん」と呼ぶ神社だと教えられた。
Japanesqueseries成功祈願になったか、どうか。
いずれにせよ、寝た子ならぬ、寝た雷神を起こしたのだ、と思いたい。

これもまた、sunrise。

↑クリックするとmovie


時間 2007年6月16日午前6時-
場所 館岩湯の花六地蔵
撮影 倉持正美

2001年8月、digitalHDF900のテスト撮影をした同じ場所で日の出を撮った。
早起きは三文の得だね、と笑いながら。

before daybreak

↑クリックするとmovie

時間 2007年6月16日午前4時35分
場所 館岩湯の花六地蔵
撮影 倉持正美

Re: きっと涙が止まらないでしょう

↑クリックするとmovie

管理方法が変更になってからアクセスできなくなり
半年間放置したままになっていたけど、
digital_Japanesqueの試みは閉幕したわけではありません。
更新できない半年のあいだ
書き込まれた「
きっと涙が止まらないでしょう」という文章を
なんどもなんども繰り返しながら力づけられてきました。
どこのどなたかしりませんが
もしかしたらよく知った方なのかもしれませんが
再開にあたって、このことをどうしても書いておきたかったので
読んでいただけるかどうか不明のまま、記しておきます。
すべては続いています。
どうか期待していてくださいね。



以下に、4/12/2007 午前3:45 にエールをくれた
「匿名」さまの書き込みから引用

わたしに愛おしい古里があって
その冬の白さや 
夜闇の月光や 
夏の緑や風や 
命の水を
あんな風に 美しく 幽玄に 
残してくれる人がいることを知ったら
うれしくてきっと涙が止まらないでしょう
ほんとうに ほんとうに 素晴らしいです 改めて

Japanesque・・一日も早く 
待ってる人達のもとに 
とどけられますように



2007年4月3日火曜日

4.3突破祝。げに春は…



花泥棒は罪にあらず、と言うらしい。

近くの公園で散り残った桜を手折り
どこで買ったのか忘れたけど
録音部古川がこの世でいちばん
きれいな風景だったと教えてくれた
あの喜界島特産の黒糖焼酎で
前祝いの祝杯としたい。

Ipodから流れる唄は
やはり古川にちなんで♪天城越え。

ついでに仮り歌も一首。肴がわりに、福島泰樹から。

  げに春は驟雨とともにはじまるよ咲かぬ桜を慕情というは


ひと足先に、離脱いたします。乾杯。

2007年3月3日土曜日

3.3桃の節句メッセージ

古河のムービー、昨夜完成。
撮了21日。MAV初号3月2日。
ひさしぶりにきっちり台本を書き
思い通りに撮り、そのまま仕上げた。
ある意味で、
これもまたdigital Japanesqueシリーズと言える。

2007年2月13日火曜日

2.14バレンタインメッセージ


2月14日付けで[うつくしま]篇11タイトルをまとめた。
15日、16日と福島各地を渡辺がまわる。
デジタルジャパネスクのファーストシュートは福島県舘岩村湯の花。
あれから五年の歳月が過ぎ、船を漕ぎ出すとすれば
やはり、館岩のあの満月月光からがふさわしい。
きわめてビターなバレンタインチョコレートを
まずは福島に届けたい。

2007年2月3日土曜日

そのひとの、こと。

   倉持さん、鈴木さん、長岡さん、山岡さん、渡辺さん限定


   昨日、編集中にクリスタルのスワロフスキーの話になって
   5年前の秋に大森のマキシオのロケ現場で
   スワロフスキーをテスト撮りしたことを想い出し
   そのころのwebメモを読み返していたら
   東急エージェンシーの小泉さんのことを書いたものを見つけた。
   小泉が生きていたら、digitalJapanesque、
   しみじみ喜んでくれただろうな、とつくづく思うよ。
   これをメモしたのは八ケ岳の真っ暗な道路に寝ころんで
   一時間で数千個降った、あの狂気のような、
   しし座流星群を見た五日後のこと。
   以下、引用。
   
   



2001 11/23 22:35 その罪を忘れないために。

14日の熊谷ロケの帰りに小泉さんの死がガンだったことを聞かされ、引っかかっていた。オフィスで古いデータを整理していたら彼女と会った頃のメールが見つかった。亡くなる一年あまり前のことである。このすこし後から体調を崩していったのだ。いまさらどうしてやることもできないが、強引に温泉に引っ張っていって、胸のすくようなきれいな映像を見せてやればよかったと悔やまれる。その頃は読み流していた行間に、彼女の想いがいまはよく見えている。この世にいないことだけが、悔やまれてならない。30歳。明るく聡明で美しい人だった。いまさらではあるが、果たしそこなった秋の約束が口惜しい。すまなかった。
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Subject: メールテスト OK!
Date: Thu 03 Jul 1997 12:30:08 +0900
From: yuming-k@tokyu-agc.co.jp (小泉 由稔
ハハハハ )
To: mashiko@mars.dtinet.or.jp

  小泉です。

    昨日はありがとうございました。

    
    メールテスト、OKであります!
    
    今朝、アクセスし、思いがけないお便り発見…。
    まだ、異動まもなく「小泉」の“においつけ”がままならない
    ちょっと落ち着かないスペースの中で、思わず歓声を上げ
    一人ニヤニヤしているわたくしであります。

    スエちゃんとは、よく メールで遊んでました。
   
    そんなこんなで、実は今回の仕事でお目にかかる前から
    語りべスエちゃんのおかげで、益子さんのこと、存じ上げておりました。
    ですから、
    今回ご一緒できることを、本当に嬉しくありがたく思っているのです。

    いろいろ、制約の多い仕事で申し訳なく思うことしきりなのですが、
    スエナガクよろしくお願いいたします。

    わたしは非力な存在ですが、縁あって巡り合えた仕事、そして
    お世話になる様々な人たちのことを財産だと思っています。
    そのチャンス、1つ1つが刺激であり肥やしであり、楽しみであります。

    VPづくり、ワクワクしてます。
    あの美しい映像たちに出会えたこと、そしてこれからも出会えること。
    (ホントになんだか申し訳なく思ってしまうほどです。
                ホントに涙がででしまいます…)

    皆さんにご苦労をおかけしてしまいますが
    
    四季を通して、その世界の片隅にいれることを
    
    幸せに思っています。
    
    
   
    暑い日に、なんだか あっついメール になってしまいましたが
    
    また、明日もお会いできるのでこの辺にしときます。

    それでは…。

    

              7/3  TAG   YUMI KOIZUMI
    

Date: Fri 11 Jul 1997 21:09:27 +0900
From: yuming-k@tokyu-agc.co.jp (小泉 由稔
ハハハハ )
To: mashiko@mars.dtinet.or.jp

  小泉です。

  昨日、社内打の帰りにロビーを通ったら
  「お届けもの、お預かりしてます。」と受付嬢に呼び止められました…。

  思わぬ贈り物、本当に、嬉しい限りでございます。
  
  ありがとうございました。

  直筆のサイン、もったいなくって、思わず切り取って(封筒さん、ごめんね)
  DESKで眺められるように貼ってしまいました。
  (わたしの元気の素にしようと思って…)
  ホントに嬉しかったものですから。

  このところ、職場環境が変わり改めて少々緊張感のある日々を送っている
  のですが まぁ、新しいことを始めるのは悪いことではないって
  ポジティブに捕らえています。
  「慣れ」とか「要領」とかって、いい意味で気持ちいいし、心地よいし、
  嬉しいのは確かなんだけど、たまには違う目的意識の集団の中に身を投じて
  スポンジのように吸収体制に入っている裸の自分もよいものなのかも
  しれません。

  できるだけ多くをためこんで、何かを絞り出せるようになるときは
  きっと 所詮 わたしはわたしでしかないのですから
  形なりタイミングなりに「小泉由稔」がうつっているのでしょうけど
  それがはまるか、はまらないか、良いのか悪いのか、実はそれすらも
  わからない状態なのです。

  できあがっている水たまりに、わたしの落とす滴が
  音もなく溶け込むのか、はたまた みなも揺れるのか…。

  ここは、自然体でしなやかに、でも確固たる思いをもって
  とりあえず頑張ってみよう と思っている今日この頃なのです。

  でも 流石に ふと 「元気の素」を欲してしまいます。  
  
  MILKの仲間と接しているとき とても温かく、そして熱く、
  この心地よさは言いようがありません。
  (そう、財産です。元気の素です。)

  …ついつい訳のわからない話をつづってしまいまして、ごめんなさい。

  益子さんの世界を拝見すると、何だか思いをさらけだしてしまいたく
  なりまして…。(お許しください)

  今のわたし、ホントは あの 空や海や 緑のなかで 風のにおいをいっぱい
  吸い込んで おもいっきり伸びしながら“きもちいーっ!”って叫んで
  大の字になりたい気分なのです。
  (実は、常に わたしのDNAはこんな声を発していますが…)

    そろそろ つぶやきを終わりにしないと

     あきれられてしまいますね…。

    それでは また お会いできる日を 楽しみにしながら、
    つづっているうちに元気にしてもらったことを感謝しながら、
    ペン(?)をおくことにいたします。

                ありがとうございました。

                      7/11   小泉 由稔    
 
              
Subject: そろそろ温泉に入って、骨
ハハハハ 休めしたいです。
Date: Mon 06 Oct 1997 14:16:45 +0900
From: yuming-k@tokyu-agc.co.jp (小泉 由稔
ハハハハ )
To: 益子透

お元気ですか。

先日は、お忙しいなか、ついつい睡魔に負けてしまいがちの講演におつきあい下さい
ましてありがとうございました。
(ホント途中は気を失っていました。まぶたに目でも書いておけばよかった…。)

久々に益子さん、そして皆さんにお会いできて、とても嬉しく気持ちのよいひととき
を過ごすことができました。

感謝しております。

スエちゃんより、先週ロケのスケジュールを聞きまして、めちゃくちゃお供したくて
一晩悩んでおりました。
勿論、担当営業としても参加すべきと思うタイプですので、
(例えクライアント不在でも…そして何の役にたてないとしても…)
何とか、と思っていたのですが、物理的な問題でどうしても調整がつきそうになく
とても悲しい気持ちになっております。
ましてや、これは少々動機が不純ですが、今回の仕事は特に現場の空気を感じるのが
とても楽しみで、しかもロケのあと温泉入って皆さんと過ごせるなんてとても刺激的
で(スエちゃんからもずっと前から話聞いてましたし)こんなに行きたい気持ちなの
に、貧乏営業かけもちの悲しさに、やるせないものを感じてしまいます。

仕事の方は、益子さんも、皆さんも、スエちゃんも塚さんも、みんなついていてくれ
ますから大船にのっていますが。

残念で、そして申し訳なく思ってしまいます。

いろいろ、きつい仕事で申し訳ありませんが何卒よろしくお願いいたします。

また、画面を通じて日本の四季のすばらしさを、

そして澄み切った空気を、

感じさせていただけるのを楽しみにしております。

時間がない中かなりの強行軍になることと思いますが、
どうぞ皆様お風邪など召されませんよう、
乾いた東京の空のもと、ロケのご無事をお祈りしております。

                   10/6    TAG  小泉 由稔

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乾いた東京の空のもと、ご無事を祈っております。と書いてくれたその当人が死んで3年。小泉さん、東京の空の下は、地の果てのように乾いているよ。干からびているよ。オフィスで、ことしはじめて使った加湿器がかなしい蒸気を出している。

どこかの武道に3年殺しとかいう技があるという。きみのメールはその秘技のようだ。
読み返して、言葉が、ない。
せめて、罪を忘れないために、ここにさらしておく。
ほんとうに、すまなかった。

2007年1月30日火曜日

works6お披露目1.28



1月28日日曜日付けで配布用のworks6パッケージなどを決定。
明日から、少しずつ渡辺がリリースしていきます。
もうすぐ、立春だしね。

2007年1月13日土曜日

川崎[事件]


夕方まで熟睡。起きてコーヒーを一杯飲んでから川崎に。去年の秋に買ったチケットが今夜だった。はじめてミューザ川崎シンフォニーホールへ。西口の変貌を初体験。驚く。コンサートはベルリン・フィル八重奏団。五重奏までは体験があったが八重奏は初体験。ホールは四階席まである1800人収容の巨大空間。正面奥が客席になっていることもあり圧迫感はなし。


ひけてから朝昼兼夕飯をと思いショッピングモールをぶらつく。昔の東芝工場があったあたりの再開発。予想以上にひろびろとした空間で。疑似ボードウォークもなかなかの出来。さほど寒くなったので、デッキをゆっくり見て回った。食欲をそそられた店は゛とこも満席。あきらめカレーショップトムスでドライカレー。そのあと一階のイタリアンカフェに寄りダブルエスプレッソとモンブランでタバコ。とにかくタバコが吸えない。名うて公害の街・川崎にして禁煙地帯続出。行き帰りは京浜東北線。駅から一歩もでない気分で大ホールでコンサートを楽しみ、食事をとってホームに立てる…これってけっこうすごいな、と感心。ちなみに蒲田の住まいのドアからコンサートホール入り口までジャスト20分。これもすげぇ。川崎との付き合いは永いけど、しかし変わったものである。公害とやくざと風俗とで織りなす吹きだまりのような印象だけが強かった川崎が、一変していた。

2007年1月12日金曜日

初ねぎし



今年、はじめて打合せに新宿へ。いわば仕事始めとなった。前半分のスケジュールがすべて埋まる。帰りに、渡辺と南口のねぎしへ。初麦とろ。新宿から山手線で品川に。コンコースでずんだ餅を見つけたので購入。カフェによりココアを飲み、目の前の本屋で文庫を三冊。そのままホームに降り蒲田へ。新しい福島県知事から懇親会の通知が届いていた。福島は、まだ終わらないのだ。

2007年1月5日金曜日

-digitalJapanesque étude2006-


親愛なるひとたちへ

年末から昨日三日まで、ひさしぶりに
パソコンを開かずに過ごせました。
新井薬師に初詣でに行ったほかは
徹底して何もせず。
初仕事は、正月返上で渡辺が進めてくれた
制震システム実験/比較篇/社内発表用DVDの内容チェックと、
クリスマスに撮った粘弾性ゴム実験のまとめだったけど
これは、ほとんどチェック作業で終始できたから
僕自身のめでたい初仕事として
今日の昼過ぎからさっきまでかかって
年末29日にお知らせした2005-2006年worksの
SideB特別編 digitalJapanesque'06étudeの
DVD原版づくりに没頭。

29日に告知したものは全13タイトルでしたが
吟味し各セクション3タイトル、計12タイトルを厳選。
内容は、以下のようになりました。

●works'05-'06 sideB  -digitalJapanesque étude2006-
1.総合メニュー
総合タイトル
“ anywhere; to the end of the world”
メニューBGM: La Japonaise/ Freddie Mercury
  
2.サブメニュー1 「月の光」
メニューBGM: Exercises In Free Love/ Freddie Mercury
 86 湖畔の月光
 94 only you
 44 きみのほかには
※サブメニュー1「月の光」はアナログ版Japanesqueの
「光の日本」を越えることをテーマとし、クリアできたもの。

3.サブメニュー2 「ササヤンカ村へ」
メニューBGM: Ensueño/ Freddie Mercury
 62 さよなら
 72 ここではないどこかへ
 77 とほくまでゆくんだ
※サブメニュー2「ササヤンカ村へ」はアナログ版Japanesqueの
「風のササヤンカ村」を越えることをテーマとし、クリアできたもの。

4.サブメニュー3 「bornagain」
メニューBGM: Living On My Own/ Freddie Mercury
 37 seasidesunset
 38 lighthouse sunset
 33 riversidesunset
※サブメニュー3「bornagain」は
マルフ企画のテーマsunrise&sunsetから
3つのsunsetsceneを。なおsunsetseriesはすでに2ダースあり。

5.サブメニュー4 「snowland」
メニューBGM: Guide Me Home/ Freddie Mercury
 26 流白
 28 Japanesque
 29 青幻
※サブメニュー4「snowland」は
湯治部創設以来の悲願だった「雪」から。
豪雪の里南会津が百年来体験したことがない、と嘆いた
あの2005年大豪雪ロケ素材から3タイトルを厳選。

すでにご承知のように昨春からはじめた
DigitalJapanesque荒編/étudeは
晩秋の奈良で100タイトルとなっています。
どんな組み合わせでどう展開していけるか
さまざまな可能性を考えながら
2001年夏から撮りだめたHD-F900素材に取り組み
課題としていた「光の日本」「風のササヤンカ村」の2本を
充分に凌駕するものにたどりつけたと確信するに至りました。

あとは、これら百花繚乱のneo花鳥風月素材を
広く世に問うため、全力を注ぐつもり。
武器は、揃ったので戦うのみ。前進あるのみだと
三が日を寝正月しつつ、腹をくくった次第。
まずは正月中に配布する「益子透works2005-2006」の
特別付録SIDEB -digitalJapanesque étude2006-として公開。

その後は、-digitalJapanesque étude2006-十二タイトル
一枚をひっさげ、各方面に売り込みを開始します。

そういうもろもろをこめ、
初刷りを末広がりの八枚としました。
この八枚は、ましこ自身が一枚一枚せんべいのように手焼きし
それぞれに通しナンバーを入れ、署名したものです。
まずはこの八枚を以下の八人の方にお届けします。
ほかの東京星菫派メンバーには、
ピクチャーDVDとしてブラッシュアップした配布版を
渡辺が複製し、届けることになります。まっててね。



PSなべちゃん
と、いうわけで、さっききみに手渡したDVD
No.2からNo.8を以下の7人の方に送ってください。
さらに時間をみてNo.1の君自身のDVDを原盤とし
必要な枚数をコピーしてみなさんに配布してください。

初刷り八枚の宛先
No.1 渡辺
No.2 倉持さん
No.3 長岡さん
No.4 鈴木さん
No.5 三上さん
No.6 井口さん
No.7 武田さん
No.8 古川さん

     2007.1.5 未明 
        益子 透