2010年4月27日火曜日

クオレ物語? 閑話休題


> From: "T.M携帯"
> Date: Fri, 15 Jun 2007 11:41:01 +0900 (JST)
> To: 湯治部07
> Subject: [tojibu3:00404] 2NDshot
>
> ショットは明神池の雑木林。
> 最新式霧吹きマシーンをテストする地元の少年消防士と
手伝いするむじなを発見したので記録。



湯治部【館岩♨ロケ'07】。
奥塩原の例の【池】で
新緑を撮った時らしい。
杉の素材を探すためロケ記録を
メーリングで探していたら…
この2人の写真を見ながら
クオレ物語をなぜか思い浮かべた。
そばのうまい峠の茶屋の少し前。
この場所を見つけたのは
あの【レガシー♨ロケ】の頃。
あれから何度寄って撮ったことか。








2010年4月26日月曜日

第十五夜[北へゆくかな]

館岩地区/水引



にしへゆく雲にのりなんとおもふ身の心ばかりはきたへゆくかな 
                         和泉式部
いざゆかん俺のマントにそして雪は大高源吾の肩にも降った
                         福島泰樹

第十四夜[ひとを恋うるも]

第十四夜[ひとを恋うるも]



あはれあはれ哀れ哀れとあはれあはれあはれ いかなる人をいふらん 
                           和泉式部

もの乞うもひとを恋うるも膝を折るくやし一期のその繰り返し
                           福島泰樹

2010年4月25日日曜日

第十三夜[君はわが身の]

南郷地区/伊南川 館岩地区/湯の花六地蔵 真冬と初夏



いとどしく物ぞかなしきさだめなき君はわが身のかぎりと思ふに 
                         和泉式部

ゆく人を羽撃く鳥をさみしめばあわれ雪降ることもなかりき
                         福島泰樹

第十二夜[酒をくだされ]

南郷地区



吹雪せり窓の外にもこころにも愛しておるよ酒をくだされ
                        福島泰樹
とどめたる心はなくていつしかと雪のうえなるあとをみしかな
                        和泉式部

第十一夜[君きてとはば]

館岩地区/前沢曲り家集落



待ちわびてゆくへもしらずなりにきと君きてとはばとくとこたへよ 
                          和泉式部
北側に向きたる窓がさびしげに笑むことはなき 旅をせぬかと
                          福島泰樹

第十夜[ささやきて]

館岩地区/湯の花六地蔵・雷神の森



忘らるるうき身ひとつにあらずともなべての人にいはぬことごと 
                      和泉式部
囁きてなにかは哀しましろなる口先三寸先の耳朶
                      福島泰樹

第九夜[なにも願わず]

館岩地区/湯の花六地蔵



なぐさむるきみもありとはおもへども なお 夕ぐれは物ぞ悲しき 
                          和泉式部

なにも語らずなにも願わずわれとわが貧しき夢と君のほかには
                          福島泰樹

第八夜[君ひとりかな]

館岩地区/湯の花六地蔵周辺



昨日今日ゆきあう人はおほかれどみまくほしきは君ひとりかな 
                          和泉式部
うばうことのみをもとめるわれのためいたわり深く目を閉じるのか
                          福島泰樹

第七夜[夏の鴬]

館岩地区/湯丿岐川+水引集落・前沢集落



われが名は花ぬすびととたたばたて ただ一枝は折りてかへらむ 
                         和泉式部
いとわんと想う言葉を投げかけて盗んで来たる夏の鴬
                         福島泰樹

第六夜[望郷]

館岩地区/湯の花六地蔵・前沢集落



山里のぬしにしられでをる人は花をも名をもおしまざりけり 
                           和泉式部
望郷のこころはあまくくるしきを流れようどこまでも雲と水 われも
                           福島泰樹

第五夜[想うことあり]

南郷地区/伊南川



ことわりに落ちし涙はながれてのうきなをすすぐ水とならなむ 
                        和泉式部
あじさいを水に沈めて想うことあり水底の星にあらねど
                        福島泰樹

第四夜[君に告ぐ]

 館岩地区/湯の花六地蔵・雷神の森



君に告ぐ五月芍薬今生の苦しい恋をしておったのだ 
                         福島泰樹
こひてなく涙にかげはみえたるをなかがはまでもなにかわたらん
                         和泉式部



第三夜[こひといふ色]

 桧枝岐川(伊南川)

第二夜[眺めくれつつ]

  桧枝岐村/ブナ原生林


さみだれは物おもふ事ぞまさりける眺めのうちに眺めくれつつ
                                                                              和泉式部
かんかんと林に入りて打ちおろす斧はひもじき男のこころ
                        福島泰樹



第一夜[花咲く里や]

館岩地区/湯の花六地蔵・雷神の森




一睡もせずに思念をめぐらせてまたゆく夏に巡り合いたる
                                                                        福島泰樹
ときは山 春はみどりになりぬるを花咲く里や君は恋しき
                      和泉式部

2010年4月24日土曜日

春は名のみの…


春宵。19:13
上弦から2日目の宵月を観る。

蒲田松竹撮影所跡の公園で
古い携帯photoで記録。


外気温12℃。風力ゼロ。曇り。
紅ハナミズキごしの朧月。
頭の芯が痛くなるような冷気。
穀雨。
とはいえ
身を切る寒さが続いてる。

水の消息。

2010 04/22 21:22のウエブメモ
カフェクリエ。奥の喫煙席からも外の雨足の強さと寒々とした“氷雨”の気配が伝わってくる。T・ジェファーソン・パーカー著 【嵐を走る者】七搦理美子訳 早川文庫を読んでいたら、こんな一節に出会えた。悪くない夕だな、と。戻って書き写す。


「雨音って地球上でもっともうつくしい音ね」
とフランキーは言った。
「そう思わない?」
「チェット・アトキンズにはかなわないけどな」
とテッドは答えた。
「わたしは雨がここに降るまでの時間を考えるのが好きよ」
とフランキーは言った。
「水が何億年も前から循環しているのは知っているでしょう?
今、わたしたちにあたった水の分子は、
数百年前に大西洋から蒸発し、
その数千年後に雨となって
エチオピアのブルーナイル川に流れ込み、
エジプトへ運ばれる途中で地面にしみこんだ。
そしてどこかの村の井戸水となり、
誰かの手で大麦畑にまかれた。
そこでまた蒸発して
タイのバンコック上空に停滞している前線まで運ばれ、
雨となって南シナ海に降りそそいだ。
そこから北回帰線にそって
北太平洋まで移動して海流の一部となり、
数百万年後に北西の貿易風に押し流されて
カリフォルニア沿岸までやってきた。
わたしたちの小さな分子は
そこで海面から上昇して核となる粒子を見つけ、
雨滴となってトラックの荷台の上に寝そべっている
犬の上に落ちたというわけ」
雨音以外、何も聞こえなくなった。

2010年4月19日月曜日

相聞'10“うつくしま”篇進行中。2010.4.18














第一夜から十五夜まで。
南会津篇とし
館岩をベースに撮った
初夏、盛夏、冬のHD900素材で構成


プロローグに
うつくしま未来博“ジ アース”で【森のひと】をプロデュースした
彫刻家・安藤栄作さんの童話「森のひと」を抄録


ある時、宇宙の神様が命の笛を吹いた。
神様はその音が大好きで、
とても幸せな気持ちになった。
その響きは虹色に輝き、
ゆっくりと宇宙に広がっていった。
大河の流れのように、
大海原をいく波のうねりのように、
その音はゆったりと、ゆらいで、
真暗な世界に幾筋もの光を引いた。
遠くまで旅を続けた青い色の音が、
宇宙のかたすみで青く光る星になった。
そして、青い魂を持った


精霊たちが生まれた。
空は澄んだ心のように青く、吹く風は、
吹く風は、子にふれる
母親の手のように草原を渡った。
鳥は光の子のように羽ばたき、
魚は天の川のように泳いだ。
大地は精霊たちの祝福の歌で揺れていた。
  “森のひと” 彫刻家 安藤栄作

2009年11月20日金曜日

明日、21日付けで書いた挨拶メモ


私たちがふだんなにげなく目にしている「自然の風景」は、
実際には一瞬の休みもなく変化し続けているわけですが、
国破れて山河あり、ともいうように、
長い歳月をとおして普遍のイメージとして
あり続ける存在でもあります。
ひとつの「普遍的な風景」をはさみ、
千年をこえた異なる想いを呼応させてみたい、
これが試みの出発点となりました。
まったく異なる場所と歴史的時間を背景に
千年の時間を経て発せられた二つの歌が、
「普遍的な風景」を媒介として融合していくなかに、
日本の原点となるような情感の世界を描けないか。
そんな想いのもとに「千年相聞」という試みをスタート。
とりあえず二十夜分を試作しました。
思い描いているのは千と一夜。
千一夜となる膨大な相聞の世界です。
夏から秋にかけ、取り組んできたものをここに公開し、
みなさまにお披露目することで、
後戻り無しの宣言としたいと考えました。
当面は、現代歌人福島泰樹と
王朝歌人和泉式部の「千年相聞」を
100夜分試みる予定です。



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●Disk1
番外篇1「ふと気がつくと」 /秋田県田沢湖
第1夜「ここではないどこかへ」/福島県湯の花
第2夜「闇のピアノが」 /茨城県渡良瀬遊水池
第3夜「越境」 /伊丹空港(総住研ロケの帰り)
第4夜「もうニンゲンも」 /茨城県古河市総合公園、利根川土手
第5夜「げに春は」/古河市総合公園、上野の森、若草山
第6夜「水の恋」 /夢工場ビオガーデン
第7夜「六月の雨」 /夢工場ビオガーデン
第8夜「はるかに照らせ」 /福島県湯の花
第9夜「夏のうつろい」 /茨城県古河市総合公園、福島県湯の花
第10夜「焔」 /夢工場(ギャラリーのロジア)

●Disk2
第11夜「揺」 /横浜市民公園ほか
第12夜「寂」 /秋田県秋扇湖、玉川
第13夜「比翼連理」 /千葉県犬吠埼
第14夜「流」 /山梨県吐竜の滝、秋田県抱き帰り渓谷
第15夜「暁」 /千葉県犬吠埼
第16夜「情《こころ》の渚」 /千葉県犬吠埼
第17夜「雨の女」 /福島県檜枝岐
第18夜「抒情」 /茨城県渡良瀬遊水池
第19夜「家路」 茨城県古河市郊外、渡良瀬遊水池
第20夜「ゆうべのながめ」 /茨城県渡良瀬遊水池
番外篇2「その炭は売らなんだ」 /秋田県田沢湖、夢工場(ギャラリーのロジア)

2009年9月24日木曜日

展開プラン決定!

ブレークスルー1、発見。
9月23日秋分。カフェ・ド・クリエにて。
key word“千年”

2009年9月21日月曜日

no.017 ゆうべのながめ

夕暮はいかなる時ぞ目にみえぬ風の音さへあはれなるかな
和泉式部 「続集」より 


「つれづれの尽きせぬままに、おぼゆる事を書き集めたる歌にこそ似たれ 

ひるしのぶ ゆふべのながめ よひのおもひ 
よなかのねざめ あかつきのこひ これを書き分けたる」










no.016 水底の星




no.015 花より暗く










no.014 六月の恋