2006年3月14日火曜日

デジタル・ジャパネスク開花しちゃいます

と、いうことをすでに4年前から狼少年のようにアナウンスしてきたが、あれもこれも、お日柄がよろしくなったようなので、ほんとうに始めたいと思う。近所の枝垂れ桜も、朝の蕾からいっきに五分咲きとなるし、20℃近い夏のような日のあくる日に3℃まで急降下はするし、未曾有の大雪となった冬にもかかわらず、ほとんど他人事のようだった東京も、ここにきてやっと狂おしいヒートぶりである。ま、そういうもんだろう、ということで、はじめたい。まずは、自分に向けて、そう言っておきたい。

2 件のコメント:

torum3 さんのコメント...

●参考までに
2001年12月17日の呼びかけから…

かねてから計画していた
《デジタル・ジャパネスク》シリーズを離陸させたいと考えています。
まだ茫漠とした想いがあるだけで、どんなスタイルでどんなカタチを結ぶのか
海も山も見えない状態ではありますが、歩みだすことに決めました。
現時点ではっきりしていることは、すべての撮影をデジタルHD-F900 品質、
あるいはそれ以上の品質を備えた機材で行うこと。
向こう十年、あるいはそれ以上の歳月を劣化も低減もなく、
われわれが望んだ状態のままで維持・保存・再構築に耐えられる
最良の映像素材を遺すこと。
それらの素材を縦横に再構成し、まだ誰も見たことのない
日本の抒情的世界をつくりだすこと、です。
私は日本という国がすでに滅んでいるのだと考えます。
この国のシステムは少なくとも滅びの崖っぷちを踏み越えたのだと感じています。
国破れて山河あり、と言いますが、
立ち止まったときに、ここまで戻ればもう一度、
歩みだす力が湧いてくる場所。イメージ。
絶望ではなく希望を杖に頭をもたげてみようと、思い直せる世界。
そういうものを映像として構築したいと思い描いています。

これまでともに仕事してきて、ぜひ力をお借りしたい、
いっしょに取り組んでいきたいと確信する方にのみ
この手紙と、一冊の絵本のコピーをお送りすることにします。
《デジタル・ジャパネスク》シリーズを進めるにあたり、
迷ったりとどまりたくなったときに、同封の絵本の世界を
思い起こしていただけたらと考えました。
《女鬼》とタイトルされた絵本を、かかわるすべてのスタッフの
ただひとつの旗印にしたいと思います。
賛同いただけたら、
どうぞ呼びかけの声が聞こえたときにお応えください。
賛同いただけないときは、この手紙と絵本はお捨てください。
そのことはこれまでの仕事で築いた関係になんの影響もありません。
2001 年12 月17 日夕記す

torum3 さんのコメント...

というようなことを書き送り
今井やすゆきさんの絵本“女鬼”を添え
関係スタッフに配布してから丸4年余り。
そもそものきっかけは2001年の夏に
テスト撮影したHD900舘岩村ロケだった。
歳月は流れたが、
4年間でHD900を駆使した素材も
それなりに増えた。
集まった素材をまとめつつ
さらに新素材を手に入れていく…
そのはずみとしたい。

水、風、雲、sunrise、sunset、月…と
東京星菫派ならではのHD素材が
船出したいと声を上げている。
開花したいとうずいている。

まあ、そういうことですので…