2006年9月29日金曜日

5年越しの“ヤクソク”を忘れないために


福島県の佐藤知事が辞職した。いくつものシーンがフラッシュした。この5年間、お目にかかるたびに一方的に話してきた約束がある。そのヤクソクを果たしたい。ここに載せた写真は5年前、2001年晩秋の一枚。渡辺が手に入れてきた会津蝋燭の炎を跡地の瓦礫の上で燃やし、一通の手紙を灰にし、その灰を土に戻した。知事に出した手紙の写しだった。“森に沈む都市”への共感と消失してしまった“特別な場所”をいつか各地に再生したいという決意を書いた手紙だった。彫刻家・安藤がつくった“森の人”をフィナーレの日に燃やし、その灰を大地に蒔いたように、跡地に灰を蒔いた。それから秋になるたびに五度会った。会うたびに、ヤクソクをした。その誓いをカタチにすることを、忘れないために書いておく。これから、だ。