2010年4月30日金曜日

十六夜月。その月光の強さに魅せられた。




15分ほど前。タバコを買いに出たら、まぶしい月明かりに目を奪われた。
15.12夜の立待ち月。街灯と変わりない強い月光を、東京で見られるとは。
春はあけぼの…というけど、春の夜のそぞろ歩きも格別。

2010年4月27日火曜日

クオレ物語? 閑話休題


> From: "T.M携帯"
> Date: Fri, 15 Jun 2007 11:41:01 +0900 (JST)
> To: 湯治部07
> Subject: [tojibu3:00404] 2NDshot
>
> ショットは明神池の雑木林。
> 最新式霧吹きマシーンをテストする地元の少年消防士と
手伝いするむじなを発見したので記録。



湯治部【館岩♨ロケ'07】。
奥塩原の例の【池】で
新緑を撮った時らしい。
杉の素材を探すためロケ記録を
メーリングで探していたら…
この2人の写真を見ながら
クオレ物語をなぜか思い浮かべた。
そばのうまい峠の茶屋の少し前。
この場所を見つけたのは
あの【レガシー♨ロケ】の頃。
あれから何度寄って撮ったことか。








2010年4月26日月曜日

第十五夜[北へゆくかな]

館岩地区/水引



にしへゆく雲にのりなんとおもふ身の心ばかりはきたへゆくかな 
                         和泉式部
いざゆかん俺のマントにそして雪は大高源吾の肩にも降った
                         福島泰樹

第十四夜[ひとを恋うるも]

第十四夜[ひとを恋うるも]



あはれあはれ哀れ哀れとあはれあはれあはれ いかなる人をいふらん 
                           和泉式部

もの乞うもひとを恋うるも膝を折るくやし一期のその繰り返し
                           福島泰樹

2010年4月25日日曜日

第十三夜[君はわが身の]

南郷地区/伊南川 館岩地区/湯の花六地蔵 真冬と初夏



いとどしく物ぞかなしきさだめなき君はわが身のかぎりと思ふに 
                         和泉式部

ゆく人を羽撃く鳥をさみしめばあわれ雪降ることもなかりき
                         福島泰樹

第十二夜[酒をくだされ]

南郷地区



吹雪せり窓の外にもこころにも愛しておるよ酒をくだされ
                        福島泰樹
とどめたる心はなくていつしかと雪のうえなるあとをみしかな
                        和泉式部

第十一夜[君きてとはば]

館岩地区/前沢曲り家集落



待ちわびてゆくへもしらずなりにきと君きてとはばとくとこたへよ 
                          和泉式部
北側に向きたる窓がさびしげに笑むことはなき 旅をせぬかと
                          福島泰樹

第十夜[ささやきて]

館岩地区/湯の花六地蔵・雷神の森



忘らるるうき身ひとつにあらずともなべての人にいはぬことごと 
                      和泉式部
囁きてなにかは哀しましろなる口先三寸先の耳朶
                      福島泰樹

第九夜[なにも願わず]

館岩地区/湯の花六地蔵



なぐさむるきみもありとはおもへども なお 夕ぐれは物ぞ悲しき 
                          和泉式部

なにも語らずなにも願わずわれとわが貧しき夢と君のほかには
                          福島泰樹

第八夜[君ひとりかな]

館岩地区/湯の花六地蔵周辺



昨日今日ゆきあう人はおほかれどみまくほしきは君ひとりかな 
                          和泉式部
うばうことのみをもとめるわれのためいたわり深く目を閉じるのか
                          福島泰樹

第七夜[夏の鴬]

館岩地区/湯丿岐川+水引集落・前沢集落



われが名は花ぬすびととたたばたて ただ一枝は折りてかへらむ 
                         和泉式部
いとわんと想う言葉を投げかけて盗んで来たる夏の鴬
                         福島泰樹

第六夜[望郷]

館岩地区/湯の花六地蔵・前沢集落



山里のぬしにしられでをる人は花をも名をもおしまざりけり 
                           和泉式部
望郷のこころはあまくくるしきを流れようどこまでも雲と水 われも
                           福島泰樹

第五夜[想うことあり]

南郷地区/伊南川



ことわりに落ちし涙はながれてのうきなをすすぐ水とならなむ 
                        和泉式部
あじさいを水に沈めて想うことあり水底の星にあらねど
                        福島泰樹

第四夜[君に告ぐ]

 館岩地区/湯の花六地蔵・雷神の森



君に告ぐ五月芍薬今生の苦しい恋をしておったのだ 
                         福島泰樹
こひてなく涙にかげはみえたるをなかがはまでもなにかわたらん
                         和泉式部



第三夜[こひといふ色]

 桧枝岐川(伊南川)

第二夜[眺めくれつつ]

  桧枝岐村/ブナ原生林


さみだれは物おもふ事ぞまさりける眺めのうちに眺めくれつつ
                                                                              和泉式部
かんかんと林に入りて打ちおろす斧はひもじき男のこころ
                        福島泰樹



第一夜[花咲く里や]

館岩地区/湯の花六地蔵・雷神の森




一睡もせずに思念をめぐらせてまたゆく夏に巡り合いたる
                                                                        福島泰樹
ときは山 春はみどりになりぬるを花咲く里や君は恋しき
                      和泉式部