digital_Japanesque連絡用。 ●ある感想から 「わたしに愛おしい古里があって その冬の白さや 夜闇の月光や 夏の緑や風や 命の水を あんな風に 美しく 幽玄に 残してくれる人がいることを知ったら うれしくてきっと涙が止まらないでしょう ほんとうに ほんとうに 素晴らしいです 改めて Japanesque・・一日も早く 待ってる人達のもとに とどけられますように」 4/12/2007 3:45 午前匿名希望
2010年4月24日土曜日
春は名のみの…
春宵。19:13
上弦から2日目の宵月を観る。
蒲田松竹撮影所跡の公園で
古い携帯photoで記録。
外気温12℃。風力ゼロ。曇り。
紅ハナミズキごしの朧月。
頭の芯が痛くなるような冷気。
穀雨。
とはいえ
身を切る寒さが続いてる。
水の消息。
2010 04/22 21:22のウエブメモ
カフェクリエ。奥の喫煙席からも外の雨足の強さと寒々とした“氷雨”の気配が伝わってくる。T・ジェファーソン・パーカー著 【嵐を走る者】七搦理美子訳 早川文庫を読んでいたら、こんな一節に出会えた。悪くない夕だな、と。戻って書き写す。
「雨音って地球上でもっともうつくしい音ね」
とフランキーは言った。
「そう思わない?」
「チェット・アトキンズにはかなわないけどな」
とテッドは答えた。
「わたしは雨がここに降るまでの時間を考えるのが好きよ」
とフランキーは言った。
「水が何億年も前から循環しているのは知っているでしょう?
今、わたしたちにあたった水の分子は、
数百年前に大西洋から蒸発し、
その数千年後に雨となって
エチオピアのブルーナイル川に流れ込み、
エジプトへ運ばれる途中で地面にしみこんだ。
そしてどこかの村の井戸水となり、
誰かの手で大麦畑にまかれた。
そこでまた蒸発して
タイのバンコック上空に停滞している前線まで運ばれ、
雨となって南シナ海に降りそそいだ。
そこから北回帰線にそって
北太平洋まで移動して海流の一部となり、
数百万年後に北西の貿易風に押し流されて
カリフォルニア沿岸までやってきた。
わたしたちの小さな分子は
そこで海面から上昇して核となる粒子を見つけ、
雨滴となってトラックの荷台の上に寝そべっている
犬の上に落ちたというわけ」
雨音以外、何も聞こえなくなった。
カフェクリエ。奥の喫煙席からも外の雨足の強さと寒々とした“氷雨”の気配が伝わってくる。T・ジェファーソン・パーカー著 【嵐を走る者】七搦理美子訳 早川文庫を読んでいたら、こんな一節に出会えた。悪くない夕だな、と。戻って書き写す。
「雨音って地球上でもっともうつくしい音ね」
とフランキーは言った。
「そう思わない?」
「チェット・アトキンズにはかなわないけどな」
とテッドは答えた。
「わたしは雨がここに降るまでの時間を考えるのが好きよ」
とフランキーは言った。
「水が何億年も前から循環しているのは知っているでしょう?
今、わたしたちにあたった水の分子は、
数百年前に大西洋から蒸発し、
その数千年後に雨となって
エチオピアのブルーナイル川に流れ込み、
エジプトへ運ばれる途中で地面にしみこんだ。
そしてどこかの村の井戸水となり、
誰かの手で大麦畑にまかれた。
そこでまた蒸発して
タイのバンコック上空に停滞している前線まで運ばれ、
雨となって南シナ海に降りそそいだ。
そこから北回帰線にそって
北太平洋まで移動して海流の一部となり、
数百万年後に北西の貿易風に押し流されて
カリフォルニア沿岸までやってきた。
わたしたちの小さな分子は
そこで海面から上昇して核となる粒子を見つけ、
雨滴となってトラックの荷台の上に寝そべっている
犬の上に落ちたというわけ」
雨音以外、何も聞こえなくなった。
2010年4月20日火曜日
2010年4月19日月曜日
相聞'10“うつくしま”篇進行中。2010.4.18
第一夜から十五夜まで。
南会津篇とし
館岩をベースに撮った
初夏、盛夏、冬のHD900素材で構成
プロローグに
うつくしま未来博“ジ アース”で【森のひと】をプロデュースした
彫刻家・安藤栄作さんの童話「森のひと」を抄録
その響きは虹色に輝き、
ゆっくりと宇宙に広がっていった。
大河の流れのように、
大海原をいく波のうねりのように、
その音はゆったりと、ゆらいで、
真暗な世界に幾筋もの光を引いた。
遠くまで旅を続けた青い色の音が、
宇宙のかたすみで青く光る星になった。
そして、青い魂を持った
精霊たちが生まれた。
空は澄んだ心のように青く、吹く風は、
吹く風は、子にふれる
母親の手のように草原を渡った。
鳥は光の子のように羽ばたき、
魚は天の川のように泳いだ。
大地は精霊たちの祝福の歌で揺れていた。
“森のひと” 彫刻家 安藤栄作
プロローグに
うつくしま未来博“ジ アース”で【森のひと】をプロデュースした
彫刻家・安藤栄作さんの童話「森のひと」を抄録
ある時、宇宙の神様が命の笛を吹いた。
神様はその音が大好きで、
とても幸せな気持ちになった。神様はその音が大好きで、
その響きは虹色に輝き、
ゆっくりと宇宙に広がっていった。
大河の流れのように、
大海原をいく波のうねりのように、
その音はゆったりと、ゆらいで、
真暗な世界に幾筋もの光を引いた。
遠くまで旅を続けた青い色の音が、
宇宙のかたすみで青く光る星になった。
そして、青い魂を持った
精霊たちが生まれた。
空は澄んだ心のように青く、吹く風は、
吹く風は、子にふれる
母親の手のように草原を渡った。
鳥は光の子のように羽ばたき、
魚は天の川のように泳いだ。
大地は精霊たちの祝福の歌で揺れていた。
“森のひと” 彫刻家 安藤栄作
登録:
投稿 (Atom)