2010年9月20日月曜日

多摩川。慕情四景



17日に古河の帰りに巨大な火の玉のような夕日を見、
そのあと宵月を見てから、18日、19日と連日
夕焼けと月を眺めた。
その気分をとどめておきたくて渡辺に素材を頼む。
2003年9月11日多摩川調布で撮った夕焼けと満月。
水面を染める夕日と月光。
土手を行き交う散歩するひとたち…
秋の夕と月を恋う気分、なんとか鎮め呼吸がラクに。
月光でいちばん印象に残っているのが西表島
次がこの多摩川と田沢湖。
いずれも大潮、満月。
今年の仲秋は二十二日。
明くる二十三日が十五夜。

2010年9月16日木曜日

恋するむじな。あるいは満月望郷篇

倉持さん、鈴木さん、長岡さん

ひさしぶりに会えで嬉しかったです。
みなさんの顔を見たら、また月が撮りたくなった。
戻ってから渡辺にデータを持ってきてもらい
仙石原の仲秋満月を切り直してみました。
相聞番外篇「望郷」とタイトル。
当時のメールによれば、ロケは9月17日。仲秋十四夜と。
添え歌は、なつかしい福島泰樹とその一党の
「天然の日本/光篇」から。
昨日から、一気に秋になったので。

そういえば、湯治部にHDーF900を導入するため
テスト撮影のターゲットが
舘岩村の湯の花六地蔵の立秋満月だった…。
満天の星空で、今夜はムリだなと
あきらめかけたとき、月光が山の端を染めた。
digitalJapanesque、いきなり発足の夜、だった。
満月撮った直後に、人恋しさを募らせた
たぬきのような体形をしたスタッフがひとり
月夜に消え、翌朝戻ってきたな。恋するむじな。




月で思い出したけど、
上海から逃亡してきた青年がうまい餃子を食わせる
「満腹餃子館」というおかしな名前の店が千住にあって、
上野の山で夜桜を撮った帰りに寄ったな。
あの笑顔がステキだった逃亡青年は、いまごろ故郷の上海で
俺があげた宇崎竜童の♪夜霧のブルース、口ずさんでいるだろうか。
あかりやは、つつがなしや。
月を撮るのがムリなら、あかりやに教えてもらった
神田のあの麻婆豆腐、ひさしぶりに食べたくなった。
15日夜。上弦。





2010年9月12日日曜日

東京朝焼けに戦慄。




朝5時過ぎ。そろそろベッドへと
最後の一本に火をつけた頃
部屋の中が赤く染まっていることに気づいた。
カーテンが紅になっていた。
窓を開けた。
朝焼け。
見たことのないような朝焼けが
東から南の空のほとんどを染めていた。
薄雲の加減が、こんなプラネタリウムのような世界を
とアタマでは理解できたが
魂を鷲掴みされるような感覚が消えず
そのまま10数分見上げていた。
黒に溶暗していく夕焼けとは違い
白に溶明していく朝焼けならではの移ろい。
東京、数日ぶりに37℃の酷暑となった
その夜明けの一瞬の、戦慄。
生きていてよかった。そう思った。

2010年9月11日土曜日

色麻町のおかっぱさまに願をかけた。10.9.10月齢1.7大潮


色麻町(しかまちょう)は、宮城県北西部加美郡に属し、
「河童のふるさと」をキャッチフレーズとする町である。大崎地方に属する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/色麻町



                 磯良神社いそらじんじゃ


色麻町のシンボル・カッパを御神体にした珍しい神社。
今から約1200年、坂上田村麻呂将軍東征時の勧請とされる。
以来この神社の宮司は「川童」という姓を名乗っている。
http://kanko.gnavi.co.jp/spot/01/4001001.html



2010.9.10午後4時頃
水田の中にぽつんと建てられた神社へ。
参拝した後、隣の社務所を訪ねるが留守。
ご近所で聞くと
宮司が亡くなられ息子さんは後を継がず出ていかれた、とのこと。
気温29℃ 湿度30%
暑いけどさわやかな秋晴れの日。



2010年9月3日金曜日

中秋、出動。

月見をなつかしんでいたら、
たった今、利根川の向こうから
出動の命、あり。
およそ30分。
携帯の電源を気にしながら
熱弁を聴いた。
こんなふうにして
あれもこれも始まっていったのだと
消息をふり返りつつひとり祝杯。

忘れないように、メモを残す。
        2010.9.3 夜8:40

睡蓮と満月




撮影部のミニビオトープで
睡蓮が咲いたと知らせあり。
花が咲いたら、見に行くから
教えて欲しいと伝えていたけど
あまりの暑さに反古。
かわりというわけではないけど
地震の実験を撮った9月11日に
多摩川でゲットした
あの鳥が♪のように見えていた東京満月を
いそいでつないでYouTubeにアップしました。
睡蓮と満月。
…ということで。







> From: 益子オフィス 
> Date: Thu, 11 Sep 2003 23:14:33 
> To:
> Subject: [tojibu3:00425] 乾杯
>  
> 鹿島技術研究所で
> 地震実験撮影が終わったのが日暮れすこし前。
> 韋駄天走りで多摩川へ。
> いちばん近い土手に駈け上がり、
> 雲隠れした中秋の夕焼けを狙う。
> 日が落ちて月の出を前に撮影場所をどこにするか迷う。
> 渡辺が対岸に渡りましょう、とひとこと。
> 一年あまり月を追いかけた渡辺に乗ろう、と押す。
> 
> 即座に移動。
> 橋を渡る寸前までは上流を考えていた。
> そのとき渡辺が月の出方向の下流手前に
> 煌々と照る照明灯を見つけた。
> あの光源を越えましょう、
> と言うなり下流に沿ってハンドルを切る。
> 暗い土手を数百メートル走ったあたりで
> 真っ正面、河口の方に赤い巨大な半球が見えた。
> 
> 息を飲んだ。
> そのまま近づく。
> 満月。
> 燃える赤。
> 
> 切れ込みを見つけ土手を降りる。
> 撮影部が間を置かず到着。
> 1分もかからずにキャメラをセッティング。
> 多摩川の河口から赤い巨大な月が昇っている。
> 川面から月が昇っていくように見える。
> 2003年の中秋の夕日のような満月である。
> 
> キャメラはデジタルHD-F900 。
> 撮影は倉持キャメラマン。
> 赤い月。赤い雲。赤い水の夜。
> 夕暮れまでアブラゼミが鳴いていた。
> 夜になって鈴虫とコオロギ。
> そして遠雷。
> 
> 月を撮り、川風に吹かれながら
> 渡辺と夏苅が仕入れてきたモスバーガーを喰らう。
> この夏、いちばんうまい食い物だったと思う。
> 
> スタッフに別れを告げ、
> 真っ暗な多摩堤をさらに河口へと向かいながら
> 渡辺と沙羅さんのことを話した。
> 
> 部屋に戻り裸になるとシャツに塩が浮いていた。
> 冷房のない実験場で8台のキャメラを回し、
> 神戸級の地震動を朝から撮った。
> 一睡もせずに出かけたので朝から汗にまみれた。
> ときどき空を眺めながら、
> このままいけばみごとな月が撮れるはず…と
> たかぶる気持ちだけが睡魔を退けたのだ。
> 
> 
> 疲れたが、爽快でもある。
> 高揚がまだ続いている。
> このまま撮影部を引き連れて
> 熊野でも九州でも向かいたいほどだ。
> もうみんな眠りについただろうけど。
> 
> 
> 総勢11人の月見団のみなさん
> ひとつ祝杯をあげようではありませんか。
> 
> 願えば叶う。
> こともある。
> 
> 正調2003中秋の名月に

2010年9月2日木曜日

あついけど、月が恋しい。



日が落ちると空の蒼さと高さが際だつ。
36℃もありながら秋の虫も鳴いている。
風に揺れるすすき。アザミ。萩。
冴え冴えとした月をながめひと息ついてみたいじゃないか。
ね?

もう9月。



いつまでもあんまりあついので…




2010年5月27日木曜日

これもまた、Japanesque



2010.5.26朝 仙台南の庭先にて
この日、現地の予報は大雨洪水警報/強風波浪警報/雷雨注意報
さらに現場で降雨マシーンをセット。
カエルも喜んだことだろう。

2010年5月10日月曜日

sunset混乱

はずみがわりに、sunsetに手をつけてみたけど
時系列など未整理で大混乱。トホホなのである。

2010年5月6日木曜日

satoyamaイニシアティブ



5月1日の東京新聞にトトロの森の宮崎駿が
「半径300mに責任を」
というコメントを出していました。
今、庭先ですすめている「庭先里山」が集まると
小さな町の一角になる。

たぶんそれってR300。半径300mくらい?
このあたりまでが個人の手を出せる範囲であり
かつ手を出さなくてはいけない範囲ではないかと
トトロ宮崎は悲憤してます。
いまひとつピンとこないことの多い「生物多様性」も
視点1つで、案外見えてくるようにも思えました。
「多様性」、さてどうなっているのかと当たってみると
これがオモシロイ!!!
環境庁、スゴイ頑張りを見せていて感心させられました。
子どもでも理解できることを目ざしたホームページがあり
そこにこんなふうに書かれていました。

 
すべての「いきもの」
  の間にある「ちがい」

ひとことで「多様性」を現すと、こうなるそうです。
これは目からウロコだった。感動しちゃいました。
あたりまえで的を射るコトバ。ね、スゴイでしょ?
おれ、わかっちゃった気がしたもの。

「生物多様性」のこと。
これって多元文化主義だよね。

「生物」に「にんげん」が加われば
小学生でもわからざるをえない…
「お客さま目線」の大切さ、

こういうところにありますね。
さらに、子ども向けの短い案内の結語はというと

私たちにとって「生物多様性」について大切なのは、
これらの難しい言葉を覚えたり使ったりする事ではなくて、
私たちのくらしの中で、
 いきものの
 「ちがい(個性)」と  「つながり」を
 忘れないようにする事です

なんて書かれてる。涙です。「パパラギ」みたい。
みごとなまでににフラットな「お客さま=国民目線」。
役人も、やるなぁ。
トトロ宮崎の「R300」は、

これでしつかり「生物多様性」に直結。
環境省の仕掛けだろうけど、

非常に手が込んでいて感心させられました。
この流れの延長に大風呂敷(現状では)の

「satoyamaイニシアティブ」プロジェクトが。
http://satoyama-initiative.org/jp/
まだβ版だけど、

これからkey wordになっていきそうな気配あり。

2010年4月30日金曜日

十六夜月。その月光の強さに魅せられた。




15分ほど前。タバコを買いに出たら、まぶしい月明かりに目を奪われた。
15.12夜の立待ち月。街灯と変わりない強い月光を、東京で見られるとは。
春はあけぼの…というけど、春の夜のそぞろ歩きも格別。

2010年4月27日火曜日

クオレ物語? 閑話休題


> From: "T.M携帯"
> Date: Fri, 15 Jun 2007 11:41:01 +0900 (JST)
> To: 湯治部07
> Subject: [tojibu3:00404] 2NDshot
>
> ショットは明神池の雑木林。
> 最新式霧吹きマシーンをテストする地元の少年消防士と
手伝いするむじなを発見したので記録。



湯治部【館岩♨ロケ'07】。
奥塩原の例の【池】で
新緑を撮った時らしい。
杉の素材を探すためロケ記録を
メーリングで探していたら…
この2人の写真を見ながら
クオレ物語をなぜか思い浮かべた。
そばのうまい峠の茶屋の少し前。
この場所を見つけたのは
あの【レガシー♨ロケ】の頃。
あれから何度寄って撮ったことか。








2010年4月26日月曜日

第十五夜[北へゆくかな]

館岩地区/水引



にしへゆく雲にのりなんとおもふ身の心ばかりはきたへゆくかな 
                         和泉式部
いざゆかん俺のマントにそして雪は大高源吾の肩にも降った
                         福島泰樹

第十四夜[ひとを恋うるも]

第十四夜[ひとを恋うるも]



あはれあはれ哀れ哀れとあはれあはれあはれ いかなる人をいふらん 
                           和泉式部

もの乞うもひとを恋うるも膝を折るくやし一期のその繰り返し
                           福島泰樹

2010年4月25日日曜日

第十三夜[君はわが身の]

南郷地区/伊南川 館岩地区/湯の花六地蔵 真冬と初夏



いとどしく物ぞかなしきさだめなき君はわが身のかぎりと思ふに 
                         和泉式部

ゆく人を羽撃く鳥をさみしめばあわれ雪降ることもなかりき
                         福島泰樹

第十二夜[酒をくだされ]

南郷地区



吹雪せり窓の外にもこころにも愛しておるよ酒をくだされ
                        福島泰樹
とどめたる心はなくていつしかと雪のうえなるあとをみしかな
                        和泉式部

第十一夜[君きてとはば]

館岩地区/前沢曲り家集落



待ちわびてゆくへもしらずなりにきと君きてとはばとくとこたへよ 
                          和泉式部
北側に向きたる窓がさびしげに笑むことはなき 旅をせぬかと
                          福島泰樹

第十夜[ささやきて]

館岩地区/湯の花六地蔵・雷神の森



忘らるるうき身ひとつにあらずともなべての人にいはぬことごと 
                      和泉式部
囁きてなにかは哀しましろなる口先三寸先の耳朶
                      福島泰樹

第九夜[なにも願わず]

館岩地区/湯の花六地蔵



なぐさむるきみもありとはおもへども なお 夕ぐれは物ぞ悲しき 
                          和泉式部

なにも語らずなにも願わずわれとわが貧しき夢と君のほかには
                          福島泰樹

第八夜[君ひとりかな]

館岩地区/湯の花六地蔵周辺



昨日今日ゆきあう人はおほかれどみまくほしきは君ひとりかな 
                          和泉式部
うばうことのみをもとめるわれのためいたわり深く目を閉じるのか
                          福島泰樹

第七夜[夏の鴬]

館岩地区/湯丿岐川+水引集落・前沢集落



われが名は花ぬすびととたたばたて ただ一枝は折りてかへらむ 
                         和泉式部
いとわんと想う言葉を投げかけて盗んで来たる夏の鴬
                         福島泰樹

第六夜[望郷]

館岩地区/湯の花六地蔵・前沢集落



山里のぬしにしられでをる人は花をも名をもおしまざりけり 
                           和泉式部
望郷のこころはあまくくるしきを流れようどこまでも雲と水 われも
                           福島泰樹

第五夜[想うことあり]

南郷地区/伊南川



ことわりに落ちし涙はながれてのうきなをすすぐ水とならなむ 
                        和泉式部
あじさいを水に沈めて想うことあり水底の星にあらねど
                        福島泰樹

第四夜[君に告ぐ]

 館岩地区/湯の花六地蔵・雷神の森



君に告ぐ五月芍薬今生の苦しい恋をしておったのだ 
                         福島泰樹
こひてなく涙にかげはみえたるをなかがはまでもなにかわたらん
                         和泉式部



第三夜[こひといふ色]

 桧枝岐川(伊南川)

第二夜[眺めくれつつ]

  桧枝岐村/ブナ原生林


さみだれは物おもふ事ぞまさりける眺めのうちに眺めくれつつ
                                                                              和泉式部
かんかんと林に入りて打ちおろす斧はひもじき男のこころ
                        福島泰樹



第一夜[花咲く里や]

館岩地区/湯の花六地蔵・雷神の森




一睡もせずに思念をめぐらせてまたゆく夏に巡り合いたる
                                                                        福島泰樹
ときは山 春はみどりになりぬるを花咲く里や君は恋しき
                      和泉式部