春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは
少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。
螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、
ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、
烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、
飛び急ぐさへあはれなり。
まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。
霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、
火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、
火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
清少納言 枕草子
清少納言は、夜明けや朝、夕暮れや宵には風情があるが
昼間の順光の世界はたいしたことないのよ、と書いている。
Japanesqueはこれにつきるのだ。
撮影部的にいえば“斜光”の時間帯。
digital_Japanesqueシリーズは立ち上がり期は、
まったくのオリジナルとしてスタートさせるので
制約は、ゼロ。パーフェクトにゼロ。
時間枠も内容も、当面は
“つくってみたい”“みてみたい”のただ2つのことを
大前提にすすめていく。
そしてに“みたこともねぇ”ニッポンを目ざしたい。
だから
朝と夕だけですべてを切り分けることも、とうぜんあり。
ワクワクドキドキしちゃうよな。
3 件のコメント:
3時から三上さんとTSPで打ち合せ。
いつかあの続きをと思っていたけど
やっとこれで実現できる。
風と光。
この2タイトルをどうoverしていくか。
over the rainbowならぬwindow。
1992年の新春から14年余り。
いつかは、と思い描いていた
そのいつか、が目の前に広がっている。
↓を狙うとしたら組めるかどうか?
どこで狙うか。
夜明け直前からスタンバイとして。
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは
少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
4時半にホテルを出たかいはあった。
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