2006年3月29日水曜日

朝な夕なに

 春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 
 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
 夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。
 螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、
 ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
 秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、
 烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、
 飛び急ぐさへあはれなり。
 まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。
 日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
 冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。
 霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、
 火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。
 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、
 火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
            清少納言 枕草子

清少納言は、夜明けや朝、夕暮れや宵には風情があるが
昼間の順光の世界はたいしたことないのよ、と書いている。
Japanesqueはこれにつきるのだ。
撮影部的にいえば“斜光”の時間帯。
digital_Japanesqueシリーズは立ち上がり期は、
まったくのオリジナルとしてスタートさせるので
制約は、ゼロ。パーフェクトにゼロ。
時間枠も内容も、当面は
“つくってみたい”“みてみたい”のただ2つのことを
大前提にすすめていく。
そしてに“みたこともねぇ”ニッポンを目ざしたい。

だから
朝と夕だけですべてを切り分けることも、とうぜんあり。
ワクワクドキドキしちゃうよな。

3 件のコメント:

torum3 さんのコメント...

3時から三上さんとTSPで打ち合せ。
いつかあの続きをと思っていたけど
やっとこれで実現できる。

風と光。
この2タイトルをどうoverしていくか。
over the rainbowならぬwindow。
1992年の新春から14年余り。

いつかは、と思い描いていた
そのいつか、が目の前に広がっている。

torum3 さんのコメント...

↓を狙うとしたら組めるかどうか?
どこで狙うか。
夜明け直前からスタンバイとして。


 春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 
 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。

torum3 さんのコメント...

4時半にホテルを出たかいはあった。