2009年9月3日木曜日

メモ9.3

異化される時間。
劇場化される日常。
その瞬間、
ひとは自分の中に秘めたさまざまな
“いまとは異なる時間。世界。人生”
の可能性に直撃されることになる。

だれにもいつでもどんなときでも
いまある日常以外の時間や人生や世界が
ここではないどこかに必ず存在する。
ひとはその瞬間と思いがけずに遭遇することで
なぐさめられ勇気づけられ力づけられ
可能性の存在に気づかされることになる。

自分の中にいつもと異なる
もうひとつの時間が
特別な瞬間が
たしかに流れていることに 
思い至ることになる。
そして、ため息をつきながら
ふたたび日常へと帰って行く。
慰謝され再生するために。

日常生活において“慰謝と再生”を
もっともシンボリックに表現するのは
沈む夕日と
そのきわだつ赤をうけとめ
闇の中でさえざえとかがやく月
そして再び力強く世界を照らし出す太陽である。

一日の=人生の最上の豊饒な結晶としてのsunset。
その豊かさを映し出し静かにふり返らせる
自らではなく光の反射としてのみ存在しつづけるmoon。
慰謝と眠りを根拠に再び生まれる新しい可能性sunrise。

だからsunset&moon&sunrise。
これをdigitalJapanesqueBDのデビュー第1弾としたい。

sunrise を胸の内に宿したsunset を求める
日常の中に潜む極上なひとときmoonlight
 
にたどりつくまでの
さまざまな“道”を描く
 
ショートムービーシリーズ。

それぞれの、
一人ひとりの
道のその先につづく
もうひとつの“道”の物語。
それが第1弾デビューのテーマとなる。

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