2011年7月31日日曜日

エピソード4エピローグ《星空映写会》



3~2.同公園。住民たち。
映写幕の左端から少し離れた芝生。
音大生4人、無心で演奏している。

その手前の芝生に広げられた花ござの上。
相馬匡と茉奈をはさんで、ひなた涼子、
こばやしママ、こばやしきょうこ、
そら、ひなたゆうの7人が、
昼間つくった絵巻物をのぞきこんでいる。
足下に置かれたランプの炎が、
その顔を淡く浮かび上がらせている。




すこし離れた場所の作業台。
卓上のガスコンロから
うまそうな煙が上がっている。
煙に顔をしかめながらうちわを使うサワモトさんと、
手伝っているなかにしもえか。
足下で、やまもと夫妻の愛犬さくらが尻尾を振っている。
卓上には、材料とさまざまな飲み物類が並べられている。

その近くに並べられた色とりどりのイスに座った
やまもと夫妻となかにし夫妻。
飲み物を手にスクリーンに見入っている。
その後ろ姿のシルエットを
大映写幕の明かりが浮かび上がらせている。

映写幕。画面いっぱいに、大輪の花火。

並んだ顏。
こばやしきょうこ、そら、ひなたゆうの3人の横顔。
ひなた涼子、こばやしママの2人の横顔。
相馬匡と茉奈2人の横顔。それぞれ花火に見入っている。
全景。ゆっくりとクレーンアップしていく。





以上のシーンに次の言葉が重なっていく。


「まだまだあなたたちの
世話にはならないよ」と、
母は元気に笑うけど。

子は親を離れ、子は親になり、
そして、子は親を思う。

家族はつづく。




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