28日だけで会津を6本つないだ。
DVDに焼きモニターで再生しながら
もういいかなと思った。
アタマとカラダが空っぽになっていることに
唐突に気づかされた。
なんだか遺言を書いているような
奇妙な思いにとらわれた。
ヒートアップし過ぎたのか
あのエピローグをあてるのが早過ぎたのか
二度くりかえし見ているうちに
脱力していった。
このままだと
生きていることに
終止符を打ちたくなる
そんな気分になってしまったので
あれもこれも、しばし中断したい。
一日中
シューベルトのセレナーデをかけながら
うちこんでいた。
いまは、ちあきなおみの「ダンチョネ節」を聴いている。
2006.4.29未明 TM
digital_Japanesque連絡用。 ●ある感想から 「わたしに愛おしい古里があって その冬の白さや 夜闇の月光や 夏の緑や風や 命の水を あんな風に 美しく 幽玄に 残してくれる人がいることを知ったら うれしくてきっと涙が止まらないでしょう ほんとうに ほんとうに 素晴らしいです 改めて Japanesque・・一日も早く 待ってる人達のもとに とどけられますように」 4/12/2007 3:45 午前匿名希望
2006年4月29日土曜日
NO.30 光満ちてよ
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‘06.4.28荒編 no.06/30
place;南会津舘岩村
1991年“光の日本”エピローグより仮あて
30タイトルの大台?にのったので
褒美のつもりで“光の日本”の福島さん絶叫をあてた。
三上さんのこと、賢明さんのこと、吉田さんのこと
TSP地下のドアまで見送ったら去り際に
“俺ならあんなプロデューサーぶん殴ったよ”
と笑いながら奥さんとの待ち合わせに向った
福島さんのこと…
アナログではじめた試みをいつかデジタルで
とらえなおしたいと夢想してから十余年。
荒編トライアルも30タイトルとなり
もうすこし先にいくために
カンフルを打ちたくなった。
それが、わが“光の日本”エピローグ。
千倉で撮った夕日に福島さんの絶叫を合わせ
こんな世界を創ってみたいと
倉持さんたちに見せたのは小石川のオフィスだった。
ちよっとセンチメンタルになっている。かな。

‘06.4.28荒編 no.06/30
place;南会津舘岩村
1991年“光の日本”エピローグより仮あて
30タイトルの大台?にのったので
褒美のつもりで“光の日本”の福島さん絶叫をあてた。
三上さんのこと、賢明さんのこと、吉田さんのこと
TSP地下のドアまで見送ったら去り際に
“俺ならあんなプロデューサーぶん殴ったよ”
と笑いながら奥さんとの待ち合わせに向った
福島さんのこと…
アナログではじめた試みをいつかデジタルで
とらえなおしたいと夢想してから十余年。
荒編トライアルも30タイトルとなり
もうすこし先にいくために
カンフルを打ちたくなった。
それが、わが“光の日本”エピローグ。
千倉で撮った夕日に福島さんの絶叫を合わせ
こんな世界を創ってみたいと
倉持さんたちに見せたのは小石川のオフィスだった。
ちよっとセンチメンタルになっている。かな。
2006年4月28日金曜日
2006年4月27日木曜日
おたのしみはこれからだ。
第24弾荒編 黄経135度。立秋
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006.4.26荒編 no.06/24
place;舘岩村湯の花周辺
digitalHD-F900テスト撮影素材
荒編中に繰り返し聴いていたのは
Dick HaymesのアルバムMoondreams。
けっきょく、眠らずにつないだ。
古河で長岡や古川たちと過ごしたことが
いいサプリになったようだ。
24タイトル目は
考えた末、HD900テスト素材から絞り出す。
もう使い尽くしたなと今朝は思ったが
夏の盛りに撮った緑陰を
立秋に見立てた。
暦のページhttp://koyomi.vis.ne.jp/mainindex.htm
には以下の記述あり。これをタイトルとした。
立秋 (りっしゅう) 8/8頃
七月節 八節
太陽視黄経 135 度
初めて秋の気立つがゆへなれば也(暦便覧)
この日から立冬の前日までが秋。一年で一番暑い頃であるが、
一番暑いと言うことはあとは涼しくなるばかり。
暑中見舞いはこの前日まで、この日以降は残暑見舞い。

006.4.26荒編 no.06/24
place;舘岩村湯の花周辺
digitalHD-F900テスト撮影素材
荒編中に繰り返し聴いていたのは
Dick HaymesのアルバムMoondreams。
けっきょく、眠らずにつないだ。
古河で長岡や古川たちと過ごしたことが
いいサプリになったようだ。
24タイトル目は
考えた末、HD900テスト素材から絞り出す。
もう使い尽くしたなと今朝は思ったが
夏の盛りに撮った緑陰を
立秋に見立てた。
暦のページhttp://koyomi.vis.ne.jp/mainindex.htm
には以下の記述あり。これをタイトルとした。
立秋 (りっしゅう) 8/8頃
七月節 八節
太陽視黄経 135 度
初めて秋の気立つがゆへなれば也(暦便覧)
この日から立冬の前日までが秋。一年で一番暑い頃であるが、
一番暑いと言うことはあとは涼しくなるばかり。
暑中見舞いはこの前日まで、この日以降は残暑見舞い。
2006年4月26日水曜日
第23弾荒編 朝な夕なに '06.23
第21弾荒編 月光 '06/21
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2006.4.25荒編 no.06/21
place;舘岩村湯の花四つ地蔵
digitalHD-F900テスト撮影素材
菊池雅志@東京星菫派音楽顧問の“光の日本”から仮あて
本番は2006版“のちのおもいに”を予定。
福島泰樹の短歌絶叫バージョンとする。
●2001.8.5夜のメモから++++++++++++++++++++++
迷いを捨てて飯を食べ、月を撮りに向かってよかった。
西表島で体験した星空いらいの満天の星を見た。
流れる星も二つ、見た。
それから雲が星を覆った。
舘岩村の湯の花温泉の奥にある四つ地蔵という
山に囲まれた暗やみで、客を放り出して
月の出をともに愉しみに来た旅館の人たちと
待つことさらに一時間。
あきらめかけて、帰るか、と言おうとした直後、
雲が切れた。
出たんだよ。「光り輝く満月」が。
村人とスタッフたちがいっせいに歓声をあげ、拍手した。
山の稜線を染めた月光に向かって全員が拍手をした。
なんだか月光教団にでもなったような気にさせられた。
踊りの好きなタヌキでもあるまいに月に向かって拍手だよ。
やるもんだろ。
さ、褒めてもらいましょうか。

2006.4.25荒編 no.06/21
place;舘岩村湯の花四つ地蔵
digitalHD-F900テスト撮影素材
菊池雅志@東京星菫派音楽顧問の“光の日本”から仮あて
本番は2006版“のちのおもいに”を予定。
福島泰樹の短歌絶叫バージョンとする。
●2001.8.5夜のメモから++++++++++++++++++++++
迷いを捨てて飯を食べ、月を撮りに向かってよかった。
西表島で体験した星空いらいの満天の星を見た。
流れる星も二つ、見た。
それから雲が星を覆った。
舘岩村の湯の花温泉の奥にある四つ地蔵という
山に囲まれた暗やみで、客を放り出して
月の出をともに愉しみに来た旅館の人たちと
待つことさらに一時間。
あきらめかけて、帰るか、と言おうとした直後、
雲が切れた。
出たんだよ。「光り輝く満月」が。
村人とスタッフたちがいっせいに歓声をあげ、拍手した。
山の稜線を染めた月光に向かって全員が拍手をした。
なんだか月光教団にでもなったような気にさせられた。
踊りの好きなタヌキでもあるまいに月に向かって拍手だよ。
やるもんだろ。
さ、褒めてもらいましょうか。
第20弾荒編 夏の風韻 '06/20
2006年4月24日月曜日
第19弾荒編 ひなたみず '06/19
第18弾荒編 ながれ '06/18
2006年4月23日日曜日
第17弾荒編 Serenade '06/17
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2006.4.23荒編 no.06/17
place;舘岩村湯の花
digitalHD-F900テスト撮影素材 2001.8.5満月
菊池雅志@東京星菫派音楽顧問の“紫苑”から
「月光」「月の谷」の2曲を仮あてし
月光、解禁とする。4年と8ヶ月が過ぎた。
2001年8月のウエブメモからロケ前後を引用*******************************
●2001 08/02 22:12 呼べど応えぬ人はありたり
ぶらぶらと散歩。駅ビルのvirginに行く。ブラジル、レゲエ、古いもの、適当に10枚ばかり買って帰った。ほんとうは探したかった一枚があったのだが、「革命の歌を集めた静かで美しいアルバム」だけではレジの女の人に探してもらいようもなく、その人の細い美しい指の動きに見とれていた。10枚あったからたっぷりと眺められ、得をした気分になったが、顔が合って赤らめさせてしまったのはちょっとな。これでしばらくはあの店で買いにくくなった。むかしよく行ったコーヒー店に寄って、数カ国語のホステスたちのおしゃべりを耳にしながらライナーノートを読んだ。
ネットで5日の福島ロケの候補地を探すか。大印刷展の資料を読み始めるか、木の家にちなんだ話でも読むか、それともまた「近松心中」の世界にふけるか、眠気はあるが眠る気にもなれない。待っている動きは一切なし。あっちもこっちも、まるで黙殺されているようで奇妙だ。放り出せ、そういうことなのか。わからねえ。
かなしみは葉月八月刀(たち)を振りばんらばらんと骨を鳴らすも
呼べど応えぬ人はありたり夕風のさわさわとして咽喉(のみど)もえるを
《晩秋挽歌》福島泰樹 より
福島さんに会いにいこうか。
●2001 08/07 17:55 成就せり。
舘岩村の暗やみで満月撮影作戦を成功させている間に、ひと動きあったたようだ。今夕、オフィスの留守電に二件の時間いっぱいのメッセージ。連絡をとり伝言役と話す。ひとまず思いは届いたことを確認。H問題の所在についても言質をとれた。これで破魔矢は届いた。
昨日、舘岩村の水引神社の扉を押し開いたときに、置かれていた古い弓と破魔矢を手に取り、むじな森の方角に狙いをつけた。御利益はさっそくあったようだ。亡き五十嵐の苦笑いが見える。あの満月の月光の異常さは夢じゃなかった。
●2001 08/08 12:32 Black eyed Susan
ロケの最後に南郷村で夕空を撮っていたときに見つけた黄色い花の名を夏苅さんが調べてくれた。学名はつまらんが、俗にBlack eyed Susanと呼ばれているとか。10年前のレガシー東北ロケで八幡平の松尾銅山跡地の廃坑近くで撮影したものと同じ花。昼の光ではなく落ちる寸前の夕日によく映える花だった。こんども同様に夕方。ちよっと不思議な魅力を備えている。朝の紫露草と夕のBlack eyed Susan。なかなかのものである。

2006.4.23荒編 no.06/17
place;舘岩村湯の花
digitalHD-F900テスト撮影素材 2001.8.5満月
菊池雅志@東京星菫派音楽顧問の“紫苑”から
「月光」「月の谷」の2曲を仮あてし
月光、解禁とする。4年と8ヶ月が過ぎた。
2001年8月のウエブメモからロケ前後を引用*******************************
●2001 08/02 22:12 呼べど応えぬ人はありたり
ぶらぶらと散歩。駅ビルのvirginに行く。ブラジル、レゲエ、古いもの、適当に10枚ばかり買って帰った。ほんとうは探したかった一枚があったのだが、「革命の歌を集めた静かで美しいアルバム」だけではレジの女の人に探してもらいようもなく、その人の細い美しい指の動きに見とれていた。10枚あったからたっぷりと眺められ、得をした気分になったが、顔が合って赤らめさせてしまったのはちょっとな。これでしばらくはあの店で買いにくくなった。むかしよく行ったコーヒー店に寄って、数カ国語のホステスたちのおしゃべりを耳にしながらライナーノートを読んだ。
ネットで5日の福島ロケの候補地を探すか。大印刷展の資料を読み始めるか、木の家にちなんだ話でも読むか、それともまた「近松心中」の世界にふけるか、眠気はあるが眠る気にもなれない。待っている動きは一切なし。あっちもこっちも、まるで黙殺されているようで奇妙だ。放り出せ、そういうことなのか。わからねえ。
かなしみは葉月八月刀(たち)を振りばんらばらんと骨を鳴らすも
呼べど応えぬ人はありたり夕風のさわさわとして咽喉(のみど)もえるを
《晩秋挽歌》福島泰樹 より
福島さんに会いにいこうか。
●2001 08/07 17:55 成就せり。
舘岩村の暗やみで満月撮影作戦を成功させている間に、ひと動きあったたようだ。今夕、オフィスの留守電に二件の時間いっぱいのメッセージ。連絡をとり伝言役と話す。ひとまず思いは届いたことを確認。H問題の所在についても言質をとれた。これで破魔矢は届いた。
昨日、舘岩村の水引神社の扉を押し開いたときに、置かれていた古い弓と破魔矢を手に取り、むじな森の方角に狙いをつけた。御利益はさっそくあったようだ。亡き五十嵐の苦笑いが見える。あの満月の月光の異常さは夢じゃなかった。
●2001 08/08 12:32 Black eyed Susan
ロケの最後に南郷村で夕空を撮っていたときに見つけた黄色い花の名を夏苅さんが調べてくれた。学名はつまらんが、俗にBlack eyed Susanと呼ばれているとか。10年前のレガシー東北ロケで八幡平の松尾銅山跡地の廃坑近くで撮影したものと同じ花。昼の光ではなく落ちる寸前の夕日によく映える花だった。こんども同様に夕方。ちよっと不思議な魅力を備えている。朝の紫露草と夕のBlack eyed Susan。なかなかのものである。
第16弾荒編 夏の輪郭 '06/16
2006年4月15日土曜日
春宵値千金。名を吐竜。さて…
その滝の名がそうなのか、場所の名なのか
正確にはわからないが、ま、滝の名なのだろう。
竜が吐くと名づけるには、
横ひろがりなうえに常緑の水苔が自生する
なんとも穏やかとさえいえる風情の滝だ。
教えてもらったのは11年前の秋。
ちかくに別荘をもっている写真家のタッド・若松さん。
それから七、八度は撮影に行ったか。
4年前に小山と組んで
HD素材の自主撮影をしたときの素材を解禁し
今朝までの24時間で使い切った。蕩尽しきった。
ある素材を一定期間以上寝かせたうえで
いっきにとりかかるというのは、
“天然の日本”シリーズ以来のこと。
あのときは一年、寝かせた。
こんどは長いもので5年半。
吐竜素材は3年半。
犬吠埼でも2年半になる。
寝かせることに意味はない。
ただ機が熟さなかった。
そのかんに「いよいよだ」というアナウンスを
何度繰り返してきたか。
狼少年も、はや中年。
耳を貸してくれる相手もずいぶん減っていた。
digitalJapanesqueは
掛け声だけで潰えさる幻の企画になるのかと
あきらめに似た想いにとらわれる日もふえた。
いつのまにか、月を観ても
撮りたいなと思えなくなっていた。
野の花や夕日を見ても、ああいいじゃないか
としか答えない日が多くなっていった。
星もすみれもありゃしねえな
そんな気分が濃くなるいっぽうだった。
カラダの中からアタマの芯から
“おもいえがくちから”が
音を立てて消えていくような気分にひたっていた。
年末の南会津の冬ロケが、
離陸のきっかけになるまで
東京星菫派の呼びかけを発してから丸4年。
さて、
と思いはじめたときに例の問題が追い討ちをかけた。
うっとうしい時間ではありながら
この問題が結果的には後押しとなったのだ。
かかわっていくことの不毛さをあらためて思い知らされ
カラダのあちこちに埋められていたプラグが
おもしろいように音立てて引き抜かれていった。
ひとわたり消耗戦が続いたら、もう春になっていた。
そんな日に、長岡から桜だよりが届く。
その場所に立ったのが28日。
数日後の風景を想像しながら
これを撮ったら、最後の弾みになるかなと思った。
即決したのも有無を言わせなかったのも、
それだけが理由だった。
そして10日後の6日に、
その「春を」手にいれた。
「抱き返り」の水から「吐竜」まで3週間足らず。
離陸はぶじ成功。シートベルト着用のサインも消えた。
ここからはくわえタバコの水平飛行となる。
アナログではなくdigitalHDの水平飛行に。
4月15日春の宵。
記憶するかぎり、
東京の桜がいちばんながくたのしめた春の、名残の宵。
ひとり離陸を祝い、
星やすみれがぶじに空の旅を続けていくことを
せつせつと祈ったことを記しておきたい。
祝いの友は、ちかくの酒屋で名まえの良さで選んだ
シシリーワイン“CORLEONE”。
“吐竜の滝”を撮った2002年の赤。
つまみは今日届いた干しいも「いもの華」10本。
音楽はiPodで聴くタン・ドゥン&ヨーヨー・マの
“グリーン・デスティニー”。
志をコトバにのせた2001年暮れから1000回は
聴いたdigitalJapanesqueの、いわば隠れテーマ曲。
遠ざかる陸地をあるいは大地をしのびながら
祝いの小宴をたのしんでいる。春宵値千金。

さて、と書いておきたい。
「見たこともないわぃ」という
あのスーパー歌舞伎の大見得を
満天下に披露する日も近い。
さて。あ、さて。さて。さて。
正確にはわからないが、ま、滝の名なのだろう。
竜が吐くと名づけるには、
横ひろがりなうえに常緑の水苔が自生する
なんとも穏やかとさえいえる風情の滝だ。
教えてもらったのは11年前の秋。
ちかくに別荘をもっている写真家のタッド・若松さん。
それから七、八度は撮影に行ったか。
4年前に小山と組んで
HD素材の自主撮影をしたときの素材を解禁し
今朝までの24時間で使い切った。蕩尽しきった。
ある素材を一定期間以上寝かせたうえで
いっきにとりかかるというのは、
“天然の日本”シリーズ以来のこと。
あのときは一年、寝かせた。
こんどは長いもので5年半。
吐竜素材は3年半。
犬吠埼でも2年半になる。
寝かせることに意味はない。
ただ機が熟さなかった。
そのかんに「いよいよだ」というアナウンスを
何度繰り返してきたか。
狼少年も、はや中年。
耳を貸してくれる相手もずいぶん減っていた。
digitalJapanesqueは
掛け声だけで潰えさる幻の企画になるのかと
あきらめに似た想いにとらわれる日もふえた。
いつのまにか、月を観ても
撮りたいなと思えなくなっていた。
野の花や夕日を見ても、ああいいじゃないか
としか答えない日が多くなっていった。
星もすみれもありゃしねえな
そんな気分が濃くなるいっぽうだった。
カラダの中からアタマの芯から
“おもいえがくちから”が
音を立てて消えていくような気分にひたっていた。
年末の南会津の冬ロケが、
離陸のきっかけになるまで
東京星菫派の呼びかけを発してから丸4年。
さて、
と思いはじめたときに例の問題が追い討ちをかけた。
うっとうしい時間ではありながら
この問題が結果的には後押しとなったのだ。
かかわっていくことの不毛さをあらためて思い知らされ
カラダのあちこちに埋められていたプラグが
おもしろいように音立てて引き抜かれていった。
ひとわたり消耗戦が続いたら、もう春になっていた。
そんな日に、長岡から桜だよりが届く。
その場所に立ったのが28日。
数日後の風景を想像しながら
これを撮ったら、最後の弾みになるかなと思った。
即決したのも有無を言わせなかったのも、
それだけが理由だった。
そして10日後の6日に、
その「春を」手にいれた。
「抱き返り」の水から「吐竜」まで3週間足らず。
離陸はぶじ成功。シートベルト着用のサインも消えた。
ここからはくわえタバコの水平飛行となる。
アナログではなくdigitalHDの水平飛行に。
4月15日春の宵。
記憶するかぎり、
東京の桜がいちばんながくたのしめた春の、名残の宵。
ひとり離陸を祝い、
星やすみれがぶじに空の旅を続けていくことを
せつせつと祈ったことを記しておきたい。
祝いの友は、ちかくの酒屋で名まえの良さで選んだ
シシリーワイン“CORLEONE”。
“吐竜の滝”を撮った2002年の赤。
つまみは今日届いた干しいも「いもの華」10本。
音楽はiPodで聴くタン・ドゥン&ヨーヨー・マの
“グリーン・デスティニー”。
志をコトバにのせた2001年暮れから1000回は
聴いたdigitalJapanesqueの、いわば隠れテーマ曲。
遠ざかる陸地をあるいは大地をしのびながら
祝いの小宴をたのしんでいる。春宵値千金。

さて、と書いておきたい。
「見たこともないわぃ」という
あのスーパー歌舞伎の大見得を
満天下に披露する日も近い。
さて。あ、さて。さて。さて。
第15弾荒編 鄙 '06/15
第14弾荒編 deep '06/14
第13弾荒編 a labyrinth '06/13
2006年4月14日金曜日
第12弾荒編 spring water '06/12
第11弾荒編 緑陰落水 '06/11
第10弾荒編 the source ‘06/10
2006年4月13日木曜日
第9弾荒編 pure water '06/09
第8弾荒編 moonlight water '06/08
2006年4月12日水曜日
第7弾荒編 spring yellow '06/07
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