2010年10月25日月曜日

southparadise異聞 “ 15 日ウォーズ佳境へ。 ”


件名: [japanesque:00240] 15 日ウォーズ佳境へ。
送信日時: 2005年 7月 16日 土曜日 2:10 AM
差出人: Toru Mashiko 
宛先:東京星菫派 ほか

すまんが、ひと足お先に奄美を越えた。

新月の撮入から12日目の
7月15日午後11時上弦の月、映像完成。
ツメの甘さがたたって最後はジタバタしましたが
あらためて通してみて、
われわれが現時点で成しうる、
ほぼ最良の仕事となったことを確認できた。
ここまでの仕上げ関係者に、
そのことをまず伝えたい。

さらに、寸暇を惜しんでスタジオを訪れ
激励、あるいは自らの達した世界を
確かめられた人たちに
まとめてお礼を申し上げたい。
みなさんが期待された通りの
素晴らしいdigital_Japanesqueが、
今夜片肌を脱いだところです。

音楽の井口さん
最後に長岡や古川と
大ボリュームで試写してみました。
悔しいが正直に言うぞ。泣きそうになったよ。
これは、おれだけではないと思うけどね…
大ボリュームで2回、試写した。
昨夜から今朝にかけてのおれの混乱と不安は
たぶん、これで解消できるのだと思えた。
例によってのスロースタートぶりに
怒って見せはしたものの
とりあえず脱帽しておきます。
永い付き合いも伊達じゃねえよな、さすがに。

録音の古川さん、ミキサーの浜田さん
一歩も引くな、と言いましたが
この仕事は、すでにパーフェクトな勝ちが見えた。
ひとりひとりのsouth paradiseを
追求してくれればいい。

テイストについて断っておきたい。
あの下品きわまる六本木ヒルズの影も無く
俳優座は劇場も映画館も灯がきらめいていて
WAVEがありシネ・ヴィバンがあり
青山ブックセンターがまだまともな本屋で
ときどき“れいの”あたりで打合せをしていた時代…
とはいえわずか数年前のことだけど。
あの頃の六本木のノリでいきましょう。

では17日には同じ六本木で
積水ハウスの編集をしますが
はやく終わると思うので顔を出すつもりです。
まず、圧倒するステレオを。
余力があったら5.1としましょう。
目を閉じたら、
あの杜でクルマを降りた時の圧倒する濃密な
音のシャワー体験が鮮やかによみがえること。
湖のようにおだやかな波音と
東シナ海ならではの荒ぶる波音の
差を明らかにすること。
生命樹・600年のいのちを持つ
ガジュマルに息吹を与えること。
以上がハードルです。

では、18日の大団円に向かってダッシュを!
おれは、くそして寝ます。

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