この春の桜素材撮影のテーマ
佐々木洋一詩集より
さくらのひとひらが落ちてきたら
思わずそっと手のひらを出したい
さくらのひとひらが手の轍ではずかしげに身をちぢめたら
思わずそっと息を吹きかけたい
落ちてきたものよ
落とされたかも知れないものよ
ぼくの心は時々やさしくなって
ぼくの心は時々いきり立つ
さくらのひとひらが不在のように落ちてきたら
思わずアッと声を出したい
着飾ってすぐ落ちてきたのかも知れない
ぼろぼろになって落ちてきたのかも知れない
そのひとひらのために
さくらのひとひらを
手の心におさめて
心の血であたためてやりたい
はるか彼方の寒さをこえて
落ちてきたひとひらを
ひとひらのあわい存在を
8 件のコメント:
多摩川、都立大学、目黒川と電車のなかから
みてきましたがかなり咲いてきていますね。
撮影部からの権現堂桜堤は久喜から古河へ向かう途中です。
30日のテアトルのサラウンドチェックの時に立ち寄り、
チェックしたいとは思っています。
古河に行く前に見ておきたい。杉田さんに頼んでロケハンを兼ね、東京駅集合/解散でどうだろう。相馬さんと相談してください。
《はるのしなやかな挨拶》
さよならっていえることは嬉しい
なぜって
さよならの前にはいつもこんにちわがあり
そのほんの隙間には
はなとみつばちのようなむずむずがあり
ゆめちくちびるのようなくちゅくちゅがあり
したとちちふさのようなちゅちゅちゅがあり
こいぬのはなのしめりっけが
言葉を 離れて ある
さよなら
あなたもあんたもあなたもあなたも さよなら
そんなはるのしなやかな挨拶が
風をほんのり赤らめ
もう ニンゲンも はるなんだね
佐々木洋一“ポッポイの汽車に乗って行きませんか”より
撮影決定したよ
「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」紀友則。
「花の色は移りにけりないたづらに、わが身世に降るながめせしまに」小野小町。
Very, very nice photo.
念のため書いておくけど
この写真に写っているのは
撮影部ナガオカ青年である。
この桜堤の発見者その人である。
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