それは、
こんな所だろうか?
この夕日を撮ったのは
外気温38℃の日。
低温実験室内との温度差は30℃くらいだったか。
実験の都合で3時ごろに撮影が終わり
ホテルに戻りたいという
プロデューサーと別れ、
京都の照明部の案内で
若草山に行った。
西らしくクマゼミがうるさいくらいだった。
涼みながら、鹿のフンを微妙に避けながら
古都の夕日を撮っているうちにヒグラシに変わった。
西日に染まっていく麓の奈良の街を見ていると
古のひとは、きっとこんな情景をながめ
ここに都をつくろうと思ったのだろうと感じた。
その西日に、丘の上の古木が染まっていた。
桜の古木だった。
いつか春になってこの桜が満開の頃
また撮りにこようと、夏の桜木を撮影。
明くる年の春、満開の桜をゲットした。
十五年近く撮影に通い
実験以外の奈良と、はじめて出会ったことになる。
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